byKen#74 納品です! ― 2011年04月17日
2年待ちました!でも楽しく充実した待ち期間でした。byKen74の引き取りにヤイリギターへ行って来ました!
社長とチューナーボタンの話を午前中してまして、午後いよいよ大人のゴールデンタイムです!ごたいめ~ん!
いや~綺麗です。完璧です!兄弟機の?Yさんの#73と。Yさんのはドレッドノートのホンジュラスローズ。これもこだわりの1本です。詳細は後日ご紹介しますね。
Yさんには多くの写真を送っていただいたり、わざわざ私がヤイリに行く際にはお付き合いいただいたり、本当にお世話になりました。今後もまだまだお世話になりますよ~!よろしくお願いいたします。
自宅に戻りゆっくり弾いてます。インプレッションは後日ゆっくりと・・・かなり良いです!
現在のカスタムショップのラベルはこんな感じになっています。
#74のボディシェイプは私の設計。当然ケースは特注になりました。下の部分・・・。小池さんにサインをしてもらいました。これって良いでしょ!ブランドものに見えますよね!
で、Yさんのケースにもサインをば。Kenさん曰く「Yさんの方が上手く書けたなぁ・・・」ですと!
今回は顔出ししちゃいます!Kenさんと記念写真です。結構体格良いでしょ・・・私。ん?#74がパーラーに見えるって?失礼な!
細かい部分は後日何回かにわたってアップします。音は当然まだ若いですが、既に小池トーンです。包み込むような音を出しはじめています。育つ期待が持てる音です。さすがです!
Kenさん本当にありがとうございました!今度作るときはシンプルなやつにしますからね!
社長とチューナーボタンの話を午前中してまして、午後いよいよ大人のゴールデンタイムです!ごたいめ~ん!

いや~綺麗です。完璧です!兄弟機の?Yさんの#73と。Yさんのはドレッドノートのホンジュラスローズ。これもこだわりの1本です。詳細は後日ご紹介しますね。
Yさんには多くの写真を送っていただいたり、わざわざ私がヤイリに行く際にはお付き合いいただいたり、本当にお世話になりました。今後もまだまだお世話になりますよ~!よろしくお願いいたします。

自宅に戻りゆっくり弾いてます。インプレッションは後日ゆっくりと・・・かなり良いです!

現在のカスタムショップのラベルはこんな感じになっています。

#74のボディシェイプは私の設計。当然ケースは特注になりました。下の部分・・・。小池さんにサインをしてもらいました。これって良いでしょ!ブランドものに見えますよね!

で、Yさんのケースにもサインをば。Kenさん曰く「Yさんの方が上手く書けたなぁ・・・」ですと!

今回は顔出ししちゃいます!Kenさんと記念写真です。結構体格良いでしょ・・・私。ん?#74がパーラーに見えるって?失礼な!

細かい部分は後日何回かにわたってアップします。音は当然まだ若いですが、既に小池トーンです。包み込むような音を出しはじめています。育つ期待が持てる音です。さすがです!
Kenさん本当にありがとうございました!今度作るときはシンプルなやつにしますからね!
YさんのbyKen73のご紹介 ― 2011年04月18日
#74の前に、お世話になりっぱなしのYさんのbyKen73を紹介します。#74とは連番でしたので、製作も同時期で正に兄弟機です。前作のYD-Customと、Yさんのスペシャルコアともロゼッタなど同じようなデザインで、こちらも兄弟機のようです。何かYさんとはご縁が深そうです・・・ヤイリでの出会いに感謝です。
さて、では・・・まず正面からです。詳しいスペックを聞くのを忘れていますので、間違っていたらYさん補足をお願いします。
トップはシトカスプルース。サイド/バックはホンジュラスローズ、ネックはホンジュラスマホ1P、指板、ブリッジ共に黒檀。バインディングはフレイムコア、貝はアバロンと黒蝶。ロゼッタの白部分は象牙です。ボディシェイプはドレッドノート。
19フレットに名前が入っています。
ラベルです。クラシカルなやつですね。悪くない!
ヘッドです。ヘッドプレートは?ハカかな?このデザインでピンと来る方もいらっしゃると思います。#73は伊勢正三のテリテリを強く意識しています。
ヘッド裏です。ペグはゴトーのSGV510Zですね。チューナーボタンは、私の作品です。ホンジュラスローズのものです。
指板。12フレットに月と星のモチーフ。綺麗です!
ホンジュラスローズ(ニューハカ)のバックです。綺麗な杢です。
ヒール。細かい装飾です。白は象牙ですね。貝の装飾は45スタイルです。フレイムコアのバインディングは高級感を出します。
ブリッジです。Kenさんオリジナルの形状です。黒蝶貝とフレイムコアで巻いてありますね。芸が細かい!ピックガードは本鼈甲です。
音はまとまりのある小池トーンです。非常に綺麗な通る音ですね。不思議なもので、マホボディの#74と同じような音の出方をします。勿論マホとローズの音の違いはありますが、音の出方は共通している感じがします。まさに小池トーンです。
ドレッドノートって、コードをストロークするような時、ちょっと余計な残響がある個体がありますが、#73は深い音ではありますが、非常にスッキリした音です。フルーティな濃い目の純米酒でありながら、後口がスッキリしているような・・・例えが悪い?
このギターも育つと凄くなるんでしょう・・・楽しみですね。
さて、では・・・まず正面からです。詳しいスペックを聞くのを忘れていますので、間違っていたらYさん補足をお願いします。
トップはシトカスプルース。サイド/バックはホンジュラスローズ、ネックはホンジュラスマホ1P、指板、ブリッジ共に黒檀。バインディングはフレイムコア、貝はアバロンと黒蝶。ロゼッタの白部分は象牙です。ボディシェイプはドレッドノート。
19フレットに名前が入っています。

ラベルです。クラシカルなやつですね。悪くない!

ヘッドです。ヘッドプレートは?ハカかな?このデザインでピンと来る方もいらっしゃると思います。#73は伊勢正三のテリテリを強く意識しています。

ヘッド裏です。ペグはゴトーのSGV510Zですね。チューナーボタンは、私の作品です。ホンジュラスローズのものです。

指板。12フレットに月と星のモチーフ。綺麗です!

ホンジュラスローズ(ニューハカ)のバックです。綺麗な杢です。

ヒール。細かい装飾です。白は象牙ですね。貝の装飾は45スタイルです。フレイムコアのバインディングは高級感を出します。

ブリッジです。Kenさんオリジナルの形状です。黒蝶貝とフレイムコアで巻いてありますね。芸が細かい!ピックガードは本鼈甲です。

音はまとまりのある小池トーンです。非常に綺麗な通る音ですね。不思議なもので、マホボディの#74と同じような音の出方をします。勿論マホとローズの音の違いはありますが、音の出方は共通している感じがします。まさに小池トーンです。
ドレッドノートって、コードをストロークするような時、ちょっと余計な残響がある個体がありますが、#73は深い音ではありますが、非常にスッキリした音です。フルーティな濃い目の純米酒でありながら、後口がスッキリしているような・・・例えが悪い?
このギターも育つと凄くなるんでしょう・・・楽しみですね。
byKen#74 レポートその1 ― 2011年04月23日
では、byKen#74を何回かに分けて紹介します。今後のオーダーなどで参考になれば嬉しいですが・・・

スペックです.
#74の音の方向性としては指弾き向け、軽く弾いただけでも反応するレスポンス。oooライクなバランスを基本に少しだけ低音を厚くしたい。というのがリクエストでした。レスポンスとサスティン、音のヌケ共に本当に素晴らしいです。既にリクエストに近い音を出しています。特にプレーン弦のレスポンスは、ささやくように弾いてもしっかり響いてくれます。
ボディシェイプはオリジナルではありますが、Linda Manzerの「The Manzer」をベースにしています。全体的に曲線やサイズを若干アレンジしていますので、私のオリジナルシェイプとなります。勿論、Kenさんは始めてのボディですので、音作りが未知数であったと思いますが、完璧な出来上がりです。これから育つとどう変化していくか楽しみですねぇ。
今回はいくつか冒険がありましたが、特にパーフリングとロゼッタの貝を黒蝶貝のみにしたのは、最後までドキドキでした。結果、非常に魅惑的な輝きを活かせたデザインになったと思います。成功と言ってよいでしょう!
ネックの5Pも、全くの予定外でしたが、Kenさんとの打ち合わせの席で提案され即採用となりました。サスティンやヌケの良さはこの5Pが影響しているのでしょうかねぇ?その効果は判りません。ただ、ねじれに強くなるという効果は確実のようです。
さて、次回はボディの外観について細かく見ていきましょうかね・・・



スペックです.
ボディシェイプ | オリジナル |
ボディ厚 | oooと同等 |
ブレイス | X、フォワードシフテッド、ほんの少しスキャロップ |
ナット幅 | 45mm |
スケール | 635mm |
弦 | ライトゲージ |
トップ | シトカスプルース単板 |
サイド | ホンジュラスマホガニー単板 |
バック | ホンジュラスマホガニー単板 |
ネック | ホンジュラスマホガニー、メイプル、黒檀 5P |
指板 | 黒檀 |
ブリッジ | 黒檀 |
バインディング | カーリーコア |
トップパーフリング | 黒蝶貝+セル |
ロゼッタ | ハカランダ+黒蝶貝+セル |
バックセンター | カーリーコア |
ボジションマーク | なし |
ヘッド付き板 | キルテッドマホガニー |
ブリッジプレート(内側) | ローズウッド |
ナット | 象牙 |
サドル | 象牙 |
ブリッジピン | 黒檀 |
エンドピン | なし |
ペグ | ゴトーSGV510Zゴールド、Xフィニッシュ |
ピックガード | 透明塗り込み |
塗装 | ボディ/グロス ネック/艶消し オーバーラッカー |
#74の音の方向性としては指弾き向け、軽く弾いただけでも反応するレスポンス。oooライクなバランスを基本に少しだけ低音を厚くしたい。というのがリクエストでした。レスポンスとサスティン、音のヌケ共に本当に素晴らしいです。既にリクエストに近い音を出しています。特にプレーン弦のレスポンスは、ささやくように弾いてもしっかり響いてくれます。
ボディシェイプはオリジナルではありますが、Linda Manzerの「The Manzer」をベースにしています。全体的に曲線やサイズを若干アレンジしていますので、私のオリジナルシェイプとなります。勿論、Kenさんは始めてのボディですので、音作りが未知数であったと思いますが、完璧な出来上がりです。これから育つとどう変化していくか楽しみですねぇ。
今回はいくつか冒険がありましたが、特にパーフリングとロゼッタの貝を黒蝶貝のみにしたのは、最後までドキドキでした。結果、非常に魅惑的な輝きを活かせたデザインになったと思います。成功と言ってよいでしょう!
ネックの5Pも、全くの予定外でしたが、Kenさんとの打ち合わせの席で提案され即採用となりました。サスティンやヌケの良さはこの5Pが影響しているのでしょうかねぇ?その効果は判りません。ただ、ねじれに強くなるという効果は確実のようです。
さて、次回はボディの外観について細かく見ていきましょうかね・・・
byKen#74 レポートその2 ― 2011年04月24日
byKen74の外観を見てみます。
トップから見てみます。シトカスプルースです。もともと濃い色のスプルースでしたので、磨いた後も濃い色になりましたね。でも、タッピングの音が非常にヌケの良い音でしたしコシもある板で、乾燥具合も良い板です。木目も中心部が詰まっていて、よく言われるセオリー通りの板だと思います。勿論Kenさんにアドバイスをいただきながら選びました。
パーフリングの黒蝶貝が怪しい光り方をしています。こういう感じが欲しかったのです。貝に沿った黒い線材が良い効果を出していると思います。ここには細くても白い線は入れたくないですね。
ロゼッタ周りです。ロゼッタも黒蝶貝を入れています。太い黒色部はハカランダです。線材はセル。敢えてセルです。サイドの線材もそうですが、色のメリハリを付けたかったのでセルにしました。木製の線材ですと、白黒がはっきりしないので、黒蝶とのバランスが良くないと考えてのセルです。経年で収縮すると思いますが、まぁ良いかなと。
サウンドホールからロゼッタの内周までの距離を3mmにしました。通常は6mm程度らしいですが、ここを細くすることでいっそう引き締まります。ここの距離を変えるだけでも、印象が随分変わります。
黒蝶貝をご覧いただきます。アバロンのように明るく複雑な柄ではないので黒い印象の貝です。黒蝶貝や白蝶、黄蝶共通して、光るための光の入射角が限られます。ですので1方向から見ると所々が光る格好になります。その代わり、光る角度がいくつかあって、それに合うとアバロンにはない輝きと発色をします。明らかにアバロンとは異なる光り方ですし、緑色に光る部位は非常に綺麗ですねぇ。
アバロンを巻いたYD-Customと。その違いがわかります。YDは随分焼けたなぁ~
続いてブリッジです。テイラーっぽくなってしまいましたが、欲しい形状でした。ベリーより広くヤマハっぽい中央部にして、サイドを斜めにカットしてみました(単純に斜めではないのですが・・・)。材は黒檀です。
ホンジュラスマホガニーのバックです。フレイムの入った材を探していただいて、見つけていただいたものを使用しました。着色は通常のマホより濃い目にしてもらい、バインディングのカーリーコアを浮き立たせる効果も狙いました。タッピングしてみますと、結構硬い締まった音がしています。
サイドも同じくホンジュラスマホガニー。細いフレイムが薄く入った材ですが、この輝き方が良いですよね。マホガニーってこんな風に光るんです。バインディングはヒールサイドにも入れてもらいました。
ネックはマホガニーとメイプル、黒檀の5P。マホガニーは接木していない1本ものです。
ヒールキャップもカーリーコア。サイド/バックの線材もセルでメリハリのある白-黒-白にしました。
サイドポジション。12フレットを大き目のかまぼこ型にしています。指板下にも線材を入れています。ここの線材は経年でも収縮しないように木製にしました。バインディングはカーリーコアです。
ヘッドです。形状は James A. Olson をパクっていますが、サイズは異なります。#74の方が数ミリ幅が狭いです。
ここのデザインもどうしようかかなり悩みましたが、キルテッドマホガニーにヤイリギターの矢じりマークを小さくワンポイントにしました。貝は使いたくなかったので、黒檀で作っていただきました。バインディングはカーリーコアです。
このようなペグの配置で、弦のテンションを弱くする効果も狙っています。チューナーボタンはゴトーの黒檀ですが、何れ自作のものに替えます。
ナット幅が45mm。ネックは厚めに削ってもらいました。非対称形状でもあります。NYのような握りに近いかも知れませんが、実はこれ位太いほうが握りやすいのです。私のように大きな手ですと。音にも影響していると思います。
このヘッドの曲線。好きなんです。いろいろと研究しましたが、この曲線が今の私にはベストです。実は、James A. Olson とは微妙に曲線が異なります。自分が一番気持ちの良い曲線に何度も書き直しました。ヤイリさんのカスタムはこういう事が出来るのが素晴らしいです。
最後がヘッド裏です。ペグはゴトーのSGV510ZゴールドのXフィニッシュ。指定はSGV510Zとだけで、色もフィニッシュもお任せでした。まさかXフィニッシュを装着いただけるとは思っていませんでした。期待はしていましたが・・・Kenさん曰く、ギターに合ったものを選んだだけだよ!と。H.A.P.にまでしてくれてグレード的にはハイエンドですねぇ。やはり、1:21は良いです!
ネックの方は三角ボリュートを入れていただきました。5Pとの感じが綺麗です。
さて、外観をご覧いただきました。Kenさんには細部の形状や色合いなど、それは細かく確認していただきながら製作いただきました。都度連絡をいただき、確認しながら作業を進めていただけたのは本当に頭が下がる思いです。その甲斐あって完璧な造りです。こんなカスタムができるのも、ヤイリギターだからこそだと思いますね。
では、次回は内部を少しだけ・・・にしようかな?
トップから見てみます。シトカスプルースです。もともと濃い色のスプルースでしたので、磨いた後も濃い色になりましたね。でも、タッピングの音が非常にヌケの良い音でしたしコシもある板で、乾燥具合も良い板です。木目も中心部が詰まっていて、よく言われるセオリー通りの板だと思います。勿論Kenさんにアドバイスをいただきながら選びました。
パーフリングの黒蝶貝が怪しい光り方をしています。こういう感じが欲しかったのです。貝に沿った黒い線材が良い効果を出していると思います。ここには細くても白い線は入れたくないですね。

ロゼッタ周りです。ロゼッタも黒蝶貝を入れています。太い黒色部はハカランダです。線材はセル。敢えてセルです。サイドの線材もそうですが、色のメリハリを付けたかったのでセルにしました。木製の線材ですと、白黒がはっきりしないので、黒蝶とのバランスが良くないと考えてのセルです。経年で収縮すると思いますが、まぁ良いかなと。
サウンドホールからロゼッタの内周までの距離を3mmにしました。通常は6mm程度らしいですが、ここを細くすることでいっそう引き締まります。ここの距離を変えるだけでも、印象が随分変わります。

黒蝶貝をご覧いただきます。アバロンのように明るく複雑な柄ではないので黒い印象の貝です。黒蝶貝や白蝶、黄蝶共通して、光るための光の入射角が限られます。ですので1方向から見ると所々が光る格好になります。その代わり、光る角度がいくつかあって、それに合うとアバロンにはない輝きと発色をします。明らかにアバロンとは異なる光り方ですし、緑色に光る部位は非常に綺麗ですねぇ。

アバロンを巻いたYD-Customと。その違いがわかります。YDは随分焼けたなぁ~

続いてブリッジです。テイラーっぽくなってしまいましたが、欲しい形状でした。ベリーより広くヤマハっぽい中央部にして、サイドを斜めにカットしてみました(単純に斜めではないのですが・・・)。材は黒檀です。

ホンジュラスマホガニーのバックです。フレイムの入った材を探していただいて、見つけていただいたものを使用しました。着色は通常のマホより濃い目にしてもらい、バインディングのカーリーコアを浮き立たせる効果も狙いました。タッピングしてみますと、結構硬い締まった音がしています。

サイドも同じくホンジュラスマホガニー。細いフレイムが薄く入った材ですが、この輝き方が良いですよね。マホガニーってこんな風に光るんです。バインディングはヒールサイドにも入れてもらいました。
ネックはマホガニーとメイプル、黒檀の5P。マホガニーは接木していない1本ものです。

ヒールキャップもカーリーコア。サイド/バックの線材もセルでメリハリのある白-黒-白にしました。

サイドポジション。12フレットを大き目のかまぼこ型にしています。指板下にも線材を入れています。ここの線材は経年でも収縮しないように木製にしました。バインディングはカーリーコアです。

ヘッドです。形状は James A. Olson をパクっていますが、サイズは異なります。#74の方が数ミリ幅が狭いです。
ここのデザインもどうしようかかなり悩みましたが、キルテッドマホガニーにヤイリギターの矢じりマークを小さくワンポイントにしました。貝は使いたくなかったので、黒檀で作っていただきました。バインディングはカーリーコアです。
このようなペグの配置で、弦のテンションを弱くする効果も狙っています。チューナーボタンはゴトーの黒檀ですが、何れ自作のものに替えます。
ナット幅が45mm。ネックは厚めに削ってもらいました。非対称形状でもあります。NYのような握りに近いかも知れませんが、実はこれ位太いほうが握りやすいのです。私のように大きな手ですと。音にも影響していると思います。

このヘッドの曲線。好きなんです。いろいろと研究しましたが、この曲線が今の私にはベストです。実は、James A. Olson とは微妙に曲線が異なります。自分が一番気持ちの良い曲線に何度も書き直しました。ヤイリさんのカスタムはこういう事が出来るのが素晴らしいです。

最後がヘッド裏です。ペグはゴトーのSGV510ZゴールドのXフィニッシュ。指定はSGV510Zとだけで、色もフィニッシュもお任せでした。まさかXフィニッシュを装着いただけるとは思っていませんでした。期待はしていましたが・・・Kenさん曰く、ギターに合ったものを選んだだけだよ!と。H.A.P.にまでしてくれてグレード的にはハイエンドですねぇ。やはり、1:21は良いです!
ネックの方は三角ボリュートを入れていただきました。5Pとの感じが綺麗です。

さて、外観をご覧いただきました。Kenさんには細部の形状や色合いなど、それは細かく確認していただきながら製作いただきました。都度連絡をいただき、確認しながら作業を進めていただけたのは本当に頭が下がる思いです。その甲斐あって完璧な造りです。こんなカスタムができるのも、ヤイリギターだからこそだと思いますね。
では、次回は内部を少しだけ・・・にしようかな?
byKen#74 シェイプ ― 2011年04月30日

実機内部のレポートの前に、ボディサイズをトラディショナルなモデルと比較してみます。何れもマーチンのモデルとの比較です。
上の図で、青が#74。赤がドレッドノート。緑がOOO(OM)のシェイプです。#74のボディ全長は、ドレッドノートより8mm短く、ヒップの幅は同じく5mmほど狭いサイズです。OOOとほぼ同等の面積かな?
#74は「The Manzer」をベースにしていますが、ショルダー部が狭い印象がありましたので、5mmほど広くデザインしました。
OOOの音を目標にしたのですが、「じゃOOOで作ればいいじゃん!」と突っ込まれそうですが、どうも、あのシェイプが好きになれないんです。ショルダーが張っている感じと、上下部が直線になっているところが、色っぽくない・・・。で、以前から好きなシェイプであった「The Manzer」に、お出ましいただいたということです。
胴厚はOOO(OM)と同等です。この胴厚はレスポンス、バランス共、良いと思います!
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