ByKen #133のレポート2012年04月16日

私のByKen#74のボディシェイプを使用して、ショップ向けの#133が、御茶ノ水の下倉楽器に納品されています。もちろん、ヤイリの小池さん作です。
このブログに遊びにいらしてくれる、クラバートさんが自身のブログ「クラバートの水車小屋」でレポートされているので是非!嬉しいですねぇ。

byKen#74 そろそろ1年になるんですよね2012年03月25日

byKen #74が我が家に来て、もうじき1年になります。
昨年の震災を越えて、3月に完成し4月に引き取りに行ったのが、もう1年前。あっという間の1年でした。
#74

順調に育っていると思います。当初から鳴るギターではありますが、出来たての頃の硬さも収まってきました。Kenさんのギターは、包み込むような深い鳴りとヌケの良さが特徴と思いますが、まさにそんな音です。
#74

1年経ってバランスも良くなってます。低音が育ってきた感じがしますね。
フィンガー向けのセッティングなので無理も無いのですが、当初、フラットピックでの強いストロークはバシャバシャした感じがあったのですが、この3ヶ月位で、それも無くなって来たのは驚きです。まだまだ育つでしょう。
#74

マホガニーサイド/バックですので、ローズと比べると、アタックはカラっとした元気のある音ですが、その後に続く鳴りが深いので、太い音です。ネックが太めなのも影響しているかも知れませんね。
#74

トップのスプルースも焼けてきました。私の最終的なデザインは、トップがしっかり焼けて完成です。パーフリングの黒蝶貝は濃いトップの色に合うと思うんですけどね。
#74

ネックシェイプもオリジナルで非対称で作ってもらいましたが、これは良かったです。非常に弾きやすい!次作もこのネックシェイプかな!

1年経つと随分音が落ち着いてきますね。この1年目の変化が一番大きいのではないかなぁ・・・。
しかし、byKenは鳴ります。

ハハハ・・・作ってしまいます!2011年07月17日

呆れてください!
また作ってしまします。byKenです。

昨日ヤイリにお邪魔したのは、チューナーボタンの件もありますが、次なるbyKenの材選びでした。
Yさんもいらしてくれて、一緒に「あ~だこ~~だ」と楽しい時間です。

まずトップのシトカスプルースを選ばせていただきます。Kenさんがドサっと持ってこられて、「さぁ、選んで!」と。「ギラギラがええで」「乾いたやつがええで」「これええなぁ、でもこの筋が・・・」「う~ん」。3人であ~だこ~だと選びます。
byKen next


Yさんも選んでくれました!
byKen next


トップはこれ!ギラギラでしょ!コシもあってシルクの入り具合も良いです。勿論タッピングの音もヌケが良く響く音でした。
byKen next


サイド/バックのインドローズも選んで・・・
うわさ通りローズはイイのが少なくなってます。柾目の脂分が少なめのやつをと。Kenさんのアドバイスを全面的に聞いて選びました。
byKen next


完成は2年後かな?まだデザインもしてないし、音の方向性もこれから決めていきます。ゆっくり楽しい時間がまた流れ出します!さ~てまた呑みに行く回数が少なくなる日々だ!


byKen#74 レポートその32011年05月03日

高速は凄い渋滞のようです。1000円高速もあと1ヶ月ですしね・・・

さて、#74の内部を少しだけ。
まずは、ブレイスのパターン。写真は組み立て前の状態。フォワードシフテッドXブレイシングです。スキャロップは少し入っています。ブリッジプレートはご覧の通りローズで、少々大きめですね。
普通のXパターンですが、本家マーチンのパターンとは微妙に異なっています。この辺りが小池トーンの秘密の1つかも知れません。深くは触れませんが・・・
#74 blase


続いては組み立て後の内部写真ですが、byKenはサイドの割れ止めを入れていません。Kenさん「割れるときは入れておいたって割れるし、今まで割れたこと無いし、余計なもんは付けない!」とのこと。
組み込み後のブレイスの写真は載せませんのであしからず。Kenさんのノウハウですから。
#74 side


最後がbyKenプレート。byKenには全てにプレートが装着されます。
「刻印する文言どんな風にする?」とKenさん。「確かこんな感じでしたっけ?Kenさんの名前と私の名前が入っていれば良いですよ!」と、サクっと作ったデザインを送ると、「あぁ、このデザイン良いねぇ。これで作っちゃおう!」ということで出来たプレートがこれ。
ネックブロックに貼り付けてあります。
#74 plate


内部も非常に綺麗に作られています。ライン製とは若干異なる部分もあります。細かい解説はしませんが、数十年のキャリアの結晶がこのbyKenです。
Kenさんのギターは、確かにKenさんの音がします。丹羽さんでもなく、道前君でもない音です。カスタムショップは三者三様の音です。どの音が好みかは、是非試していただきたいです。私は小池さんのギターの音が好きかな・・・。音の話は、今度にしますかね。

byKen#74 シェイプ2011年04月30日

#74 shape


実機内部のレポートの前に、ボディサイズをトラディショナルなモデルと比較してみます。何れもマーチンのモデルとの比較です。
上の図で、青が#74。赤がドレッドノート。緑がOOO(OM)のシェイプです。#74のボディ全長は、ドレッドノートより8mm短く、ヒップの幅は同じく5mmほど狭いサイズです。OOOとほぼ同等の面積かな?
#74は「The Manzer」をベースにしていますが、ショルダー部が狭い印象がありましたので、5mmほど広くデザインしました。
OOOの音を目標にしたのですが、「じゃOOOで作ればいいじゃん!」と突っ込まれそうですが、どうも、あのシェイプが好きになれないんです。ショルダーが張っている感じと、上下部が直線になっているところが、色っぽくない・・・。で、以前から好きなシェイプであった「The Manzer」に、お出ましいただいたということです。
胴厚はOOO(OM)と同等です。この胴厚はレスポンス、バランス共、良いと思います!

byKen#74 レポートその22011年04月24日

byKen74の外観を見てみます。

トップから見てみます。シトカスプルースです。もともと濃い色のスプルースでしたので、磨いた後も濃い色になりましたね。でも、タッピングの音が非常にヌケの良い音でしたしコシもある板で、乾燥具合も良い板です。木目も中心部が詰まっていて、よく言われるセオリー通りの板だと思います。勿論Kenさんにアドバイスをいただきながら選びました。
パーフリングの黒蝶貝が怪しい光り方をしています。こういう感じが欲しかったのです。貝に沿った黒い線材が良い効果を出していると思います。ここには細くても白い線は入れたくないですね。
#74


ロゼッタ周りです。ロゼッタも黒蝶貝を入れています。太い黒色部はハカランダです。線材はセル。敢えてセルです。サイドの線材もそうですが、色のメリハリを付けたかったのでセルにしました。木製の線材ですと、白黒がはっきりしないので、黒蝶とのバランスが良くないと考えてのセルです。経年で収縮すると思いますが、まぁ良いかなと。
サウンドホールからロゼッタの内周までの距離を3mmにしました。通常は6mm程度らしいですが、ここを細くすることでいっそう引き締まります。ここの距離を変えるだけでも、印象が随分変わります。
#74


黒蝶貝をご覧いただきます。アバロンのように明るく複雑な柄ではないので黒い印象の貝です。黒蝶貝や白蝶、黄蝶共通して、光るための光の入射角が限られます。ですので1方向から見ると所々が光る格好になります。その代わり、光る角度がいくつかあって、それに合うとアバロンにはない輝きと発色をします。明らかにアバロンとは異なる光り方ですし、緑色に光る部位は非常に綺麗ですねぇ。
#74


アバロンを巻いたYD-Customと。その違いがわかります。YDは随分焼けたなぁ~
#74


続いてブリッジです。テイラーっぽくなってしまいましたが、欲しい形状でした。ベリーより広くヤマハっぽい中央部にして、サイドを斜めにカットしてみました(単純に斜めではないのですが・・・)。材は黒檀です。
#74


ホンジュラスマホガニーのバックです。フレイムの入った材を探していただいて、見つけていただいたものを使用しました。着色は通常のマホより濃い目にしてもらい、バインディングのカーリーコアを浮き立たせる効果も狙いました。タッピングしてみますと、結構硬い締まった音がしています。
#74


サイドも同じくホンジュラスマホガニー。細いフレイムが薄く入った材ですが、この輝き方が良いですよね。マホガニーってこんな風に光るんです。バインディングはヒールサイドにも入れてもらいました。
ネックはマホガニーとメイプル、黒檀の5P。マホガニーは接木していない1本ものです。
#74


ヒールキャップもカーリーコア。サイド/バックの線材もセルでメリハリのある白-黒-白にしました。
#74


サイドポジション。12フレットを大き目のかまぼこ型にしています。指板下にも線材を入れています。ここの線材は経年でも収縮しないように木製にしました。バインディングはカーリーコアです。
#74


ヘッドです。形状は James A. Olson をパクっていますが、サイズは異なります。#74の方が数ミリ幅が狭いです。
ここのデザインもどうしようかかなり悩みましたが、キルテッドマホガニーにヤイリギターの矢じりマークを小さくワンポイントにしました。貝は使いたくなかったので、黒檀で作っていただきました。バインディングはカーリーコアです。
このようなペグの配置で、弦のテンションを弱くする効果も狙っています。チューナーボタンはゴトーの黒檀ですが、何れ自作のものに替えます。
ナット幅が45mm。ネックは厚めに削ってもらいました。非対称形状でもあります。NYのような握りに近いかも知れませんが、実はこれ位太いほうが握りやすいのです。私のように大きな手ですと。音にも影響していると思います。
#74


このヘッドの曲線。好きなんです。いろいろと研究しましたが、この曲線が今の私にはベストです。実は、James A. Olson とは微妙に曲線が異なります。自分が一番気持ちの良い曲線に何度も書き直しました。ヤイリさんのカスタムはこういう事が出来るのが素晴らしいです。
#74


最後がヘッド裏です。ペグはゴトーのSGV510ZゴールドのXフィニッシュ。指定はSGV510Zとだけで、色もフィニッシュもお任せでした。まさかXフィニッシュを装着いただけるとは思っていませんでした。期待はしていましたが・・・Kenさん曰く、ギターに合ったものを選んだだけだよ!と。H.A.P.にまでしてくれてグレード的にはハイエンドですねぇ。やはり、1:21は良いです!
ネックの方は三角ボリュートを入れていただきました。5Pとの感じが綺麗です。
#74


さて、外観をご覧いただきました。Kenさんには細部の形状や色合いなど、それは細かく確認していただきながら製作いただきました。都度連絡をいただき、確認しながら作業を進めていただけたのは本当に頭が下がる思いです。その甲斐あって完璧な造りです。こんなカスタムができるのも、ヤイリギターだからこそだと思いますね。
では、次回は内部を少しだけ・・・にしようかな?

byKen#74 レポートその12011年04月23日

では、byKen#74を何回かに分けて紹介します。今後のオーダーなどで参考になれば嬉しいですが・・・
#74 TOP #74 BACK



























#74 SIDE

スペックです.
ボディシェイプ オリジナル
ボディ厚 oooと同等
ブレイス X、フォワードシフテッド、ほんの少しスキャロップ
ナット幅 45mm
スケール 635mm
ライトゲージ
トップ シトカスプルース単板
サイド ホンジュラスマホガニー単板
バック ホンジュラスマホガニー単板
ネック ホンジュラスマホガニー、メイプル、黒檀 5P
指板 黒檀
ブリッジ 黒檀
バインディング カーリーコア
トップパーフリング 黒蝶貝+セル
ロゼッタ ハカランダ+黒蝶貝+セル
バックセンター カーリーコア
ボジションマーク なし
ヘッド付き板 キルテッドマホガニー
ブリッジプレート(内側) ローズウッド
ナット 象牙
サドル 象牙
ブリッジピン 黒檀
エンドピン なし
ペグ ゴトーSGV510Zゴールド、Xフィニッシュ
ピックガード 透明塗り込み
塗装 ボディ/グロス ネック/艶消し オーバーラッカー

#74の音の方向性としては指弾き向け、軽く弾いただけでも反応するレスポンス。oooライクなバランスを基本に少しだけ低音を厚くしたい。というのがリクエストでした。レスポンスとサスティン、音のヌケ共に本当に素晴らしいです。既にリクエストに近い音を出しています。特にプレーン弦のレスポンスは、ささやくように弾いてもしっかり響いてくれます。
ボディシェイプはオリジナルではありますが、Linda Manzerの「The Manzer」をベースにしています。全体的に曲線やサイズを若干アレンジしていますので、私のオリジナルシェイプとなります。勿論、Kenさんは始めてのボディですので、音作りが未知数であったと思いますが、完璧な出来上がりです。これから育つとどう変化していくか楽しみですねぇ。

今回はいくつか冒険がありましたが、特にパーフリングとロゼッタの貝を黒蝶貝のみにしたのは、最後までドキドキでした。結果、非常に魅惑的な輝きを活かせたデザインになったと思います。成功と言ってよいでしょう!
ネックの5Pも、全くの予定外でしたが、Kenさんとの打ち合わせの席で提案され即採用となりました。サスティンやヌケの良さはこの5Pが影響しているのでしょうかねぇ?その効果は判りません。ただ、ねじれに強くなるという効果は確実のようです。

さて、次回はボディの外観について細かく見ていきましょうかね・・・

byKen#74 納品です!2011年04月17日

2年待ちました!でも楽しく充実した待ち期間でした。byKen74の引き取りにヤイリギターへ行って来ました!
社長とチューナーボタンの話を午前中してまして、午後いよいよ大人のゴールデンタイムです!ごたいめ~ん!
ご対面!


いや~綺麗です。完璧です!兄弟機の?Yさんの#73と。Yさんのはドレッドノートのホンジュラスローズ。これもこだわりの1本です。詳細は後日ご紹介しますね。
Yさんには多くの写真を送っていただいたり、わざわざ私がヤイリに行く際にはお付き合いいただいたり、本当にお世話になりました。今後もまだまだお世話になりますよ~!よろしくお願いいたします。
ヤイリにて!


自宅に戻りゆっくり弾いてます。インプレッションは後日ゆっくりと・・・かなり良いです!
やっと我が手に!


現在のカスタムショップのラベルはこんな感じになっています。
ラベルです


#74のボディシェイプは私の設計。当然ケースは特注になりました。下の部分・・・。小池さんにサインをしてもらいました。これって良いでしょ!ブランドものに見えますよね!
オリジナルケース


で、Yさんのケースにもサインをば。Kenさん曰く「Yさんの方が上手く書けたなぁ・・・」ですと!
ケースのサイン


今回は顔出ししちゃいます!Kenさんと記念写真です。結構体格良いでしょ・・・私。ん?#74がパーラーに見えるって?失礼な!
顔出ししちゃいます


細かい部分は後日何回かにわたってアップします。音は当然まだ若いですが、既に小池トーンです。包み込むような音を出しはじめています。育つ期待が持てる音です。さすがです!
Kenさん本当にありがとうございました!今度作るときはシンプルなやつにしますからね!

byKen#74 スペックシート2011年03月20日

byKen74のオーダーでは、もちろんヤイリさんのオーダーシートを書いたのですが、それだけではイメージが伝わらない部分が多くあります。YD-Customオーダーの際もそうでしたが、自作で仕様書を書きました。オーダーから2年で完成でしたのでゆっくり考えられました。何回かヤイリに行ったり、メールでやりとりをして、小池さんと細部に渡って決めて行きました。最終版を公開します。かなり忠実に製作いただきました。ありがたいですねぇ。

#74はオリジナルシェイプです。型紙を小池さんにお送りするのですが、多分5版位まで書き直していますね。本当に微妙な曲線の修正でしたが・・・楽しかったですねぇ。
型紙


そしてオーバービュー。
見ての通りで全体図です。これで随分イメージできると思います。この後、ボディのバインディングはフレイムコアに変更しています。
Over View


サイド/バック。線材の配列(白-黒-白)と、バックセンターのイメージがメインの目的です。バインディングがローズの絵ですが、最終的にはフレイムコアに変更しています。
Side/Back


続いてヘッド。ご覧の通りです。左はネックのラミネートの仕様です。これも小池さんからの提案で5Pネックに変更したものです。
Head


ブリッジです。下の写真は原寸ではありません。
Bridge


トップの詳細です。これも小池さんとお話した上で書いたものです。線材の色合いや太さは印象を変えるものですから、その効果を研究するのはとても重要だと思いますが、ここまでこだわる人はそうそう居ないでしょうね(笑)
Top


細かく書かせていただきましたが、自分で細部までデザインした内容を正確に伝えるにはこの程度の画像は必要になってきちゃうと思います。ヤイリさんに限らず・・・。

byKen#74 完成ですね2011年03月19日

震災から1週間。当地栃木も6強の揺れでした。ライフラインは問題ありませんが、余震と原発・・・。眠りも浅く疲れていますね・・・拍車をかけるのが計画停電。通勤が不安定で東電に振り回される・・・。関東在住の方は同じかと思います。軽いパニックが起きるのも仕方ない。東北や関東沿岸で被災されている方々を案ずる想いは強くありますが、まずは自分の足元をしっかりさせないといけません。
国や東電には言いたいことは山ほどあるけど、今はその時期じゃない。命を張って戦っている人達が福島だけでなく大勢いる。

・・・って、語気を強めて吠えていても放射線が治まるはずもない。益々疲れるし冷静さを失います。そう・・・小さなことから通常に戻して行きましょう!変に自粛するのは良くない。常識を持って平常に戻していきましょう。まぁ今、東京でナイターをやるのはどうかとは思いますがね・・・(汗)

で、byKenです。Yさんと小池さんから写真を送っていただきました。
磨きが終わったと。(ってまた余震だし。3くらいかな?)
まずはトップ。やっぱ磨かれると随分変わりますねぇ。綺麗です。
トップ


続いてサイド/バック。マホには見えないなぁ?素晴らしい!
サイド/バック


そして、小池さんから。弦が張られました。ギターになりました。う~ん素晴らしい!イメージ通りです!
弦張られました


音は?小池さん曰く「さーて 音は・・・良いと思いますが(私的には)。育っていきますよ!」と。嬉しいですねぇ。早く対面したい!まだヤイリさんには行けそうにありません。音楽聞かせて寝かせておいてくださいね>小池さん。
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