コンタクトの大きさによる音の違い2009年06月02日

この関係の書き込みで使用しているピエゾは、一般的には「圧電スピーカー」と言われているもので、携帯電話やデジカメなどに使用されています。スピーカーの場合、振動板の有効面積が大きくなれば大きく拡声できますし低音まで再生できます。
今回は反対の使い方。振動から電圧を発生させるもの。これも同じく振動板の大きさで音が変わるのではないか?と。試してみました。
秋葉原「鈴商」で売っている一番小さい15mmと一番大きい30mmでの比較です。(ちょっと大きすぎるかな?)圧電素子の大きさも違います。

ピエゾ比較
実は、前の書き込みで使用したものは、直径15mm振動板のピエゾでした。

30mmピエゾ
今回は、倍の30mm。値段は、\10アップの\60円!(^_^;

早速音を比較してみましょう。

使用機材は以下の通りです。
・ギター: '79 K.Yairi YW-500R
・使用弦: D'ADDARIO EXP17
・プリアンプ: L.R.Baggs Mixpro
・録音: ProteusX+CubaseLE
・フラットピック使用

まず、15mmの方の音です。エフェクターは一切かけていません。
◆15mmピエゾの音(MP3:約504KB)

続いて、30mmの音です。同じくエフェクターは一切かけていません。
◆30mmピエゾの音(MP3:約480KB)

いかがでしょうか?30mmの方がバランス良いですよね。マイク立てて録音したみたいです。これほど違うとは正直思いませんでした。そして、当然ながら、拾う音も大きくなりました。
はい。気付いた方もいらっしゃいますでしょう。高音側と低音側で大きさを変えて音を作るってのもアリですよね!

装着の様子
因みに、こんな感じで装着しています。低音側はブリッジ近くにしています。高音側は見えていませんが、ブリッジよりサイド寄りに装着しています。

エンドピン穴こうして開けました!2009年06月06日

マグ+コンタクトに改造するために、エンドピン型のステレオジャックを取り付けました。加工方法は、新岡ギター教室のサイトを参考にさせていただいています。(実験室の「バナナムーン式 エンドピン穴あけ」)
ホントに参考になりました。>バナンムーンさん、新岡先生!

さて、では始めます。

こいつをエンドブロックに突っ込むんです!
L.R.Baggs M1に付属してきた、ステレオジャックのねじ山部分の太さが11.8mmでしたので、12mmの穴で良いでしょう。

木ねじで止められているエンドピン?
'79 K.Yairi YW500Rのエンドピン(とは言わないのかな?)は、木ねじで止められているので、エンドブロックは貫通していませんので、貫通セレモニー(笑)から行う必要があります。

2mmくらいのねじ穴しかあいてません
エンドピンを外すと、2mm位のねじ穴が申し訳なさそうに開いているだけです。

ミニルーターで面を落としてみます
穴あけで怖いのが、塗装割れです。このYW500Rはウレタン塗装なのでラッカーよりは粘りがあるはずですが、「ピキッ」とヒビが入ってしまっては後の祭りなので、大事をとって、ミニルーターで面取りしてから、ドリルを入れます。
また、エンドピースがセルの場合も、割れの原因となりますので、面取りはやっておいたほうが良いような気がしますね。このYW500Rはメイプルなので、さほど気にしていませんでしたが。

まずは3mm
3mmのドリルで貫通させます。まっすぐ貫通するように気をつけて・・・。

リーマで7mm近くまで広げます
リーマの必要穴直径が3mmでしたので、3mmで穴を開けました。続いて、リーマで7mm近くまで穴を広げます。なぜ7mmか?なんとなくです(^_^;

7mmドリルで貫通
続いて、7mmドリルで貫通させますが、この際にも、予めミニルータで面取りをして塗装割れを防ぎます。

終盤です
ここまで開けば、リーマで一気に12mmまで穴を広げます。この時も面取りを忘れずに。

リーマで12mmまで広げた穴
リーマで広げた穴です。この状態では、テーパーがかかっていますので、奥の方は10mm位の穴しか開いていない状態です。

12mmドリルで貫通します
12mmの穴を開けるにはドリルが必要です。手で慎重に貫通させるために写真のような取っ手にドリルを装着しました。ホームセンターで何とか探しました。

もちろん面取りしてからです
もちろん、面取りをしてからドリルを回し入れます。ゆっくりと削るように。

めでたく貫通です
めでたく貫通です。ジャックを試しに入れてみて入らないようであれば、ドリルを少しこね回すようにして穴を広げます。

仕上げです
仕上げに最後の面取りを丁寧に行います。

こんな感じで!
開いた穴はこんな感じになりました。

中から見ると
中から見るとこんな感じで開いてます。

装着できました
何とか綺麗に装着できました!

使った工具は(写真がありませんが)
・充電式電動ドリル
・ミニルータ
・木工用ドリル(3mm、7mm、12mm)
・リーマ(3~12mm)
です。

エンドピンは木ねじ式でない場合、エンドブロックに9mm程度の穴が貫通していると思いますので、リーマと12mmドリル、面取り用のミニルータか紙やすりなど?で、加工可能だと思います。

但し、自己責任で行ってくださいね。

自作コンタクト+マグこんな感じで.....2009年06月12日

22mmピエゾ
前回の30mmピエゾは、音がこもる感じがしてましたので、22mmのもので新たに作りましてイイ感じになりましたので、その結果をば。

素子はいくつか用意しています
素子は、写真のようにいくつか用意していました!

マホ合板を入れてみました
素子とトップの間にマホガニーの合板を入れてみました。
確証は無いのですが、何度か試すと、素子をそのままトップに接触させるとキンキンした音になる感じがしてまして、何か挟みたいな・・・できれば木・・・と・・・

マホ合板の切れ端
「そうだ以前ヤイリの丹羽さんに貰った、マホの合板の切れ端がいいか・・・」で、これを丸く切り抜いたのでした。

こんな感じですね
ゴムラバーも新たに作りまして、こんな感じになりました、これに両面テープを貼り装着します。


さて、音を出してみます。Mixproの設定は中間にしています。
フラットピックを使用しています。

◆まずは、22mmピエゾの音(MP3:約295KB)

◆続いて、M1の音(MP3:約356KB)

◆50%/50%でのミックス(MP3:約351KB)

Mixproのトーン設定などはしていない状態です。まぁまぁでしょうか?

さて、これを、それなりの音にしたいので、Mixproを設定しなければなりませんね。今回は、指弾きで出す音の設定にしています。


Mixpro
文字では出していましたが、L.R.Baggs Mixproを登場させましょう。
購入は、お馴染みの「Elderly Instruments」。$169でした。

Mixpro
内部の設定は試行錯誤しながら、耳で確認しながら設定しました。

Mixpro
手前のスイッチが、マグとコンタクトのフェーズを合わせるスイッチ。
奥が、コンタクト側のローカットスイッチで、Low側にしています。つまり、低音を出しやすくしているということです。

Mixpro
Tip側。今回はM1側のゲイン。これと、次に紹介するRing側:コンタクトのゲインで同じくらいの音圧に合わせます。

Mixpro
Ring側:コンタクトのコントロール。左がゲイン、右がローカットトリム。もの凄く簡単に言えば、ボリュームとトーンを設定するというもの。

Mixpro
続いて外側。トーン設定は写真のようにしています。トレブルを絞っています。

Mixpro
ミックスバランスは、コンタクトの比重を増やしています。

これらをいろいろ試して、音を作ってみました。

最初は、ノンエフェクトです。曲には、リバーブのみをかけています。
指の爪は非常に短いものですので、指の腹で弾いていると思ってください。

◆設定後の音(MP3:約1364KB)

M1の低音はやはり、ブーミーになってしまうので、ピエゾ側の比重を増やして芯のある音にしてみましたが、ちょっと硬すぎかも知れませんねぇ・・・。
元々、このギターは硬い音なので、その傾向は如実に現れます。
また、再生環境によって聴こえ方が違うと思います。
MP3にした状態で、ウチのモニターに合わせていますので(^_^; 

Tommy Emanuelを意識して(恐れ多い?)
より艶やかな設定の音にしてみましたが・・・。Mixproの設定は大幅に変えています。

◆設定後の音(MP3:約1269KB)

今回の使用機材は、以下です。
・ギター: '79 K.Yairi YW-500R
・使用弦: D'ADDARIO EXP17
・プリアンプ: L.R.Baggs Mixpro
・エフェクター: YAMAHA FX770 リバーブのみ
・録音: ProteusX+CubaseLE
・指弾き

ジャンボフレット・・・好きです!2009年06月28日

YD-Customのフレット フレットの形状や大きさでプレイヤビリティや音が変わるのはご存知の通りです。自分に合う、或いは用途に合うフレットはどんなものなのか?
YD-Custom 2nd のフレットは、ジムダン(Jim Dunlop)の6130を使用しています。
これは、ヤイリギターで通常用意されているものです。
6130は「ミディアムジャンボ」となっていて、レギュラーのものと比べると、0.7mm位幅広の約2.6mm。高さはヤイリ標準のものと比べると0.6mm位低い約0.9mmです。Gibsonのレスポールに使われているようなものです。

YD-Customと'79 YW500R 右の写真の、上側がYD-Custom。下が、'79 YW500R。見た目にも幅の広さが違うのがわかると思います。

ジャンボフレットの一般的なメリットは、「クラウンのRがゆるくなる分、スライドがしやすくなる」「ビブラート、チョーキングが楽にできる」「少ない力で押さえられる」というようなもののようです。もちろん、ギターとの相性があるので、全て当てはまるわけではありません。
私は、エレクトリックギターは殆ど弾きませんが、それでも昔からレスポールのあのジャンボフレットが好きでした。確かにフレットの細いストラトに比べれば、音が甘くなるように感じますし、カッティングのキレはストラトに軍配が上がります。まぁ、シングルコイルってのもありますが・・・ストラト。
でも、レスポールの方が音は出しやすいし、何より弾きやすい。運指が楽。

YD-Customフレット形状 で、YD-Custom 2nd。
再製作前の初代は、ヤイリ標準のフレットを装着しましたが、これの高さが,1.5mm位あって、とても私には耐えられなかった。高すぎる!これは、以前の書き込みでも書いています。
で、まずは、「高さが1mm未満のフレットは何があります?」とヤイリのご担当に聞いたところ、6130しか無かったわけですヤイリには。しかもこれはミディアムジャンボ。
しばし考えました。アコでミディアムジャンボはどんなものかと・・・。
音が甘くなるかもしれない・・・という所だけが引っかかっていました。悩みましたが、思い切って6130を付けてみたのです。

YWと比べていますが、正解でした!
ビブラートの楽なこと!コードワークもそんな音が甘くなるような事もなくハッキリしてますし、スライドもスムーズです。
ただ、レギュラーと比べると、フレット当たり0.7mm程度幅を取るので指板面積は狭くなります、指の太い私は、12フレットを超えるハイフレットでは、無理な押さえはやりにくいかな?
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