K.Yairi YD Custom スペック ― 2008年04月04日
先日完成したヤイリカスタムオーダー(K.Yairi CustomShop製)ギター。それでは、細かく見ていきますか。
今回は、記事も小間切れでアップしていきますね。
では、スペックからです。
といったところです。サイド/バックのマホガニーは材もともとの色の違いを合わせる程度で殆ど着色していません。おかげでリボン杢がバッチリ出ました。トップはクリアです。
何度見ても綺麗なギターです。特にマホは奥行きのある質感が良いですね。スプルースもイイ感じです。
トップ全周にアバロンを入れましたが、ボジションマークを入れない事で派手さを抑えました。指板は「マグロ」にしてもらったので、益々引き締まった感じになりましたね。
ヘッドプレートはちょっと珍しいバーズアイメープルです。ここまで濃い杢のバーズアイはなかなか見ないです。ここに敢えてアバロンでフラワーポットを入れました。特に指定しませんでしたが、コントラストをハッキリさせるために濃い青のアバロンを入れてくれましたね。さすが丹羽さん!
何故ボディ形状をYD88にしたか?ヤイリギターの工場でも何人かの職人さんに聞かれました。ヤイリギターでは始めてらしいです。この形でこのように作ったのは。
ヤイリギターのラインナップでRFシリーズというのがあります。これは、クラッシックギターのボディ形状ですが、大変バランスよく鳴るボディで人気のあるモデルです。ですが、今回私の作りたかったギターはドレッドのボリューム感とRFの繊細さみたいなものを兼ね備えたような(相反しますが)音が目標でした。当初はRFにしようか悩んでいたのですが、どうしても私にはRFの低音域が物足りなかったのと、形状が気に入らなかったのです。ネックとボディが接合する角度は直線的に90°であって欲しかったのです。ラリビーのLシリーズのようなボディシェイプとドレッドノート位の胴厚でボリューム感を出したい。
ヤイリのカタログをボーっと眺めて、そんな形状のモデルはないなぁ・・型から作ってもらうしかないかなぁ・・と諦めかけていたら、YD88がそれじゃぁないですか!うっかり見逃してましたよ!これの胴を厚くすれば大丈夫だな・・・と。目からウロコでした。
あとは、PatMethenyのマンザーを真似たかったのです。ブリッジの形状をパクらせてもらいました。ポジションマークを入れなかったのも影響を受けています。
ピックガードは透明にしようかと思いましたが、ラッカー塗装では透明ピックガードと反応してしまい、塗装を傷めるとのことなので諦めましたがピックガード無しではキズが気になりますので必要だけど、ギターの印象を決めるアイテムなので、そのデザインは悩みました。Illustratorで柄や形を切り貼りしながら一番合うと思った写真のような柄と形に決めました。
今回は、記事も小間切れでアップしていきますね。
型名 | YD Custom |
ボディ形状 | K.Yairi YD88 NonCutaway |
ボディ厚 | ドレッドノートと同等 |
ブレイス | X ノンスキャロップ |
ナット幅 | 42.5mm→44.0mm(2nd変更) |
スケール | 645mm |
弦 | ライトゲージ→ミディアムゲージ(2nd変更) |
トップ | シトカスプルース単板 |
サイド | ホンジュラスマホガニー単板 |
バック | ホンジュラスマホガニー単板 |
ネック | ホンジュラスマホガニー1P |
指板 | 黒檀 |
ブリッジ | 黒檀 |
バインディング | カーリーメイプル |
トップパーフリング | アバロン+セル |
ロゼッタ | アバロン+セル |
バックセンター | Style45 |
ボジションマーク | なし |
ヘッド付き板 | バーズアイメイプル |
ブリッジプレート(内側) | ローズウッド |
ナット | 象牙→牛骨(2nd変更) |
サドル | 象牙→牛骨(2nd変更) |
ブリッジピン | 黒檀 |
エンドピン | 黒檀 |
ペグ | ゴトー ゴールド/アンバー |
ピックガード | タイマイ NEW-3 |
塗装 | 全面ラッカー/グロス ネック/艶消し→グロス |
何度見ても綺麗なギターです。特にマホは奥行きのある質感が良いですね。スプルースもイイ感じです。
トップ全周にアバロンを入れましたが、ボジションマークを入れない事で派手さを抑えました。指板は「マグロ」にしてもらったので、益々引き締まった感じになりましたね。
ヘッドプレートはちょっと珍しいバーズアイメープルです。ここまで濃い杢のバーズアイはなかなか見ないです。ここに敢えてアバロンでフラワーポットを入れました。特に指定しませんでしたが、コントラストをハッキリさせるために濃い青のアバロンを入れてくれましたね。さすが丹羽さん!
何故ボディ形状をYD88にしたか?ヤイリギターの工場でも何人かの職人さんに聞かれました。ヤイリギターでは始めてらしいです。この形でこのように作ったのは。
ヤイリギターのラインナップでRFシリーズというのがあります。これは、クラッシックギターのボディ形状ですが、大変バランスよく鳴るボディで人気のあるモデルです。ですが、今回私の作りたかったギターはドレッドのボリューム感とRFの繊細さみたいなものを兼ね備えたような(相反しますが)音が目標でした。当初はRFにしようか悩んでいたのですが、どうしても私にはRFの低音域が物足りなかったのと、形状が気に入らなかったのです。ネックとボディが接合する角度は直線的に90°であって欲しかったのです。ラリビーのLシリーズのようなボディシェイプとドレッドノート位の胴厚でボリューム感を出したい。
ヤイリのカタログをボーっと眺めて、そんな形状のモデルはないなぁ・・型から作ってもらうしかないかなぁ・・と諦めかけていたら、YD88がそれじゃぁないですか!うっかり見逃してましたよ!これの胴を厚くすれば大丈夫だな・・・と。目からウロコでした。
あとは、PatMethenyのマンザーを真似たかったのです。ブリッジの形状をパクらせてもらいました。ポジションマークを入れなかったのも影響を受けています。
ピックガードは透明にしようかと思いましたが、ラッカー塗装では透明ピックガードと反応してしまい、塗装を傷めるとのことなので諦めましたがピックガード無しではキズが気になりますので必要だけど、ギターの印象を決めるアイテムなので、そのデザインは悩みました。Illustratorで柄や形を切り貼りしながら一番合うと思った写真のような柄と形に決めました。
コメント
_ kiya ― 2008年04月28日 13時36分
_ ねこまんま ― 2008年04月28日 21時38分
kiyaさん。こんにちは。
さすがのお見立てです。その通りで中低音は非常に豊かで、これは意図した通りになっています。共鳴ポイントを探りましたら、G#でした。30年近く前の手持ちのDY28-12とYW500RはGです。共にドレッドです。YD CUSTOMは半音上でした。これはボディシェイプの差ですかねぇ。
それにしてもYD CUSTOMは、デカイ音します。
さすがのお見立てです。その通りで中低音は非常に豊かで、これは意図した通りになっています。共鳴ポイントを探りましたら、G#でした。30年近く前の手持ちのDY28-12とYW500RはGです。共にドレッドです。YD CUSTOMは半音上でした。これはボディシェイプの差ですかねぇ。
それにしてもYD CUSTOMは、デカイ音します。
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ヤイリのHPを見ていましたら、カスタムベースとなったYD88のボディ幅は400mmもあり、Dタイプと同じなんですね。
造り込みにおいて高音側よりも低音側を出すのが難しいと聞いたことがあります。
YD CUSTOMのボディ厚みにもよるでしょうが、低音はバッチリ確保されていそうですね。
Dタイプよりはウエストが絞られている分、美味しいところが中音側へシフトしているかも知れませんね。