ヤイリカスタムオーダーのコツ2008年04月20日

YD Custom FlowerPot ヤイリギターでカスタムオーダーする場合の見積もり額をなるべく抑えるコツを書きます・・・あくまで「なるべく」ですが・・。
結論から書くと、既にヤイリで持っているものを使う!です。
ボディの型にしても、ヘッドの形状、インレイなどなど・・・。もちろん、自分オリジナルのボディシェイプでもインレイでも余程特殊でない限り、ヤイリギターでは製作可能です。しかし、型や治具を新たに製作する必要が出てくるために、それなりにコストアップするでしょう。もし、自分の作りたいギターがヤイリギターのラインナップにあるボディシェイプで足りるなら、型はヤイリギターにあるのですからその面のコストはかかりません。胴の厚さを常識的な範疇で変える位ならそのままの型で作れます。
今回作ったYD Customのボディシェイプは既に何度も書いている通りYD88。ヤイリの職人さんから、このギターを見ては何度も「とてもYD88には見えないねぇ。」と言われましたが、型はそのままYD88を使って作られたのです。
インレイもそうです。写真はYD Customのヘッドです。普通にあるフラワーポットの冠の部分を取っ払ったデザインですので、デザインを新たに起こす訳ではないので、その辺りのコストはかかっていません。仮に、このフラワーポットを指板に入れることも、ボディに入れることも可能な訳です。NCで掘り込んでいるわけですから簡単な話しです。でも、そんな話しをヤイリの丹羽さんと話していて、「インレイはやっぱり手彫りの方が味があるよねぇ。」という意見で一致しました。確かに今は複雑な指板のインレイなどは、NCで彫られるのが殆どですから精細ではあっても、手彫り独特の揺らぎ感は無いかも知れません。その昔は、原貝の切り出しから行なってきた丹羽さんですから、そんな事を懐かしむような表情でお話ししてました。どこにこだわるか・・ですね。

指板などのインレイに関しては、ヤイリのカタログをじっくり見て、ヘッドに使われているデザインを流用できないか・・・とか、複数のパーツからなるインレイの一部分だけを使うとか、組み合わせるとか、一部分を外してみるとか・・・。自由な発想でデザインすると、意外とオリジナリティのある面白いものができるかも知れません。

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