自作ペグつまみ新たな展開に!2011年02月06日

自作しているチューナーボタンの新たな展開です。

ヤイリギターの矢入社長に見ていただきました。お褒めのお言葉をいただき、「わしも、こういうものは作らなくなってしまったけど、こういう細かい仕事は、他のメーカーでもやれんなぁ~」「そうだ貝やるから好きなの持っていって!」と、ゴソゴソと何やら持って来られた。
シェルマテリアル

多分、もう30年や40年は経っていると思われる、貝の端材やらパーツやら・・・「好きなの持っていって使って」「こんな貝切り出すの大変やからなぁ」と。ありがたいです!何かに使えると持っていたものだと推測します。そんな矢入社長の私物をいただいて来ました。
よくよく見ると、アバロンはソリッドです。今や貴重な貝ですよ。こんなの使えないよ~。もったいなくて・・・。

そして、これまで製作してきたチューナーボタンを、カスタムショップの小池さんのところにサンプルとして置いてあります。
まだ販売とかという話は具体的ではありませんが、私としては、ヤイリさんで扱っていただけるように、今後も品質を高めて行きたいと思います。 そんな話が進むようでしたら、このブログで報告します。
まずはヤイリに行かれた際に、どんなものか興味のある方は、是非ご覧いただければ嬉しいです。
ただ、小池さんは詳しい事はわかっていないので、質問等は、このブログにコメントください。

以下のボタンが置いてあります。写真にはありませんが、この他にホンジュラスローズのものがあります。

↓ココペリ。ベースはメイプルのバール(瘤杢)。貝は日本アワビ。黒部分は黒檀。無着色。オイルフィニッシュ。ゴトーSGシリーズ向け。
ココペリ

↓リザード。ベースはカーリーメイプル。貝は日本アワビ。黒部分は黒檀。無着色。オイルフィニッシュ。ゴトーSGシリーズ向け。
リザード

↓パオロッサ。ベースはパオロッサ(パオローズ)。無着色。オイルフィニッシュ。ゴトーSGシリーズ向け。
パオロッサ

↓ウォルナット。ベースはウォルナットバール(瘤杢)。無着色。オイルフィニッシュ。ゴトーSGシリーズ向け。
ウォルナット

↓花梨。ベースは花梨。無着色。オイルフィニッシュ。ゴトーSGシリーズ向け。
カリン


是非、感想をいただけると嬉しいです!

ペグつまみ自作~花梨(かりん) 完成2011年01月23日

花梨のチューナーボタンを1セット製作しました。
花梨チューナーボタン

ご覧いただけば判ると思いますが、導管が太く本数があるので、曲線で残したい部位など、こちらの意志を無視して導管や繊維に沿って真っ直ぐに欠けてしまったりと厄介な材でした。
まぁ、でもめげずに形にしてみましたが、ギターに装着するとさりげない飾りとなって意外と良い・・・と思います!

ペグつまみ自作~花梨(かりん)2011年01月16日

チューナーボタンの新作です。花梨で作りました。
デザインは特に意味も無く何となくの図柄ですが、今回は彫刻で勝負しました。もうちょっと深い彫りでも良いかな?
花梨チューナーボタン

花梨チューナーボタン

花梨を使うのは始めてでした。硬い木ですが、感じとしてはローズよりはちょっと柔らかめ?でしょうか。マホガニーのように導管は目立つし、粘りも弱いので細かい彫刻には向かないかも知れません。この木は削ると薬品っぽい匂いがします。私はこの匂いは好まないです。油分は多いのでしょう。ちょっと磨くとバッチリ艶が出ます。ローズより遥かに艶が出ますね!
下は加工前後の花梨です。オイルフィニッシュをしているので仕上がりは濃い色になります。こんな四角の板から作っていくのは結構手間がかかるものです。それでも1年前よりは随分速くなりました。
花梨チューナーボタン加工前後

今回は試作で1個だけ作りましたが、セットで作ろうかと思っています。写真は寄って撮ってるので、ギターに装着した時の雰囲気が掴めませんが、引いて見ると結構イケてると思います。
こういう感じのボタンはクラギに合いますねきっと。

ペグつまみ自作~ウォルナット2010年12月30日

今年最後の書き込みは、チューナーボタンの新作です。
以前より気になっていた材である、ウォルナットのバールで製作しました。
オイルフィニッシュしているので、パッと見ローズのような色合いですが、杢は全く異なります。艶もローズほどありません。比重はローズより軽い材です。
walnut


これはこれで、良いと思います。杢は所々、マホガニーのリボン杢や、カーリーメイプル、フレイムコアに見られる、角度をずらすとホログラムのように光を反射する奥行きのある杢が見られます。
マメ科の材より油分が少ないのでしょうか?艶を出すのに苦労しますね。

それでは、みなさん良いお年を!

ペグつまみ自作~オーバル型2010年12月07日

ウェバリー或いはクルーソンのオーバルサイズでチューナーボタンを製作しました。グローバータイプよりかなり小さなサイズです。ゴトーのSGシリーズ向けですので、シャフト受け+ビス止めです。シャフト受けが大きいので、サイズ的にはギリギリで、精度が求められる作業でした(汗)。ヴィンテージのGibson J-50に装着されているサイズです。材はホンジュラスローズです。
木製のクルーソンタイプ

これは、DY28さん向けのものです。もうちょっとオイルを乾かして完成になります。楽しみにしていてくださ~い!DY28さん!

ペグつまみ自作~リザード2010年11月14日

チューナーボタンの新作です。
以前、ローズをベースにして試作したものと同じデザインですが、今回は、ベースをカーリーメイプルにし、黒(黒檀)でモチーフを現してみました。手作り感満載ですが・・・しかし12回彫るのは、途中で心が折れかけます。自分はMなのかと深層の自分に問いかけたくなる時があります(笑)
モチーフは、インディアンジュエリーに良く出てくる「トカゲ」です。このシンボルの意味は、「地上の全てを知り尽くしている動物として、知性の象徴」を表します。
Base on Curly Maple

目の部分はターコイズです。黒のベースに良く合います。貝は日本アワビです。
娘曰く、「かわいい!でも宇宙人みたい!」。う~む・・・目が大きいからなぁ~。確かにすし屋のCMに出てくるやつと似ているかもしれない!まぁ可愛いけりゃいいか・・・。

メイプルは製作途中ですと杢ははっきり見えないのですが、塗装やオイルフィニッシュを施すと上の写真のようにはっきり現れます。この瞬間がワクワクしますねぇ。折れかけた心も、ここで救われます。
因みに、下の写真は製作途中。ただの白木に見えますね。
Before oil finish

ギターを選ぶデザインではありますが・・・綺麗でしょ?

ウォルナットの杢って2010年11月03日

ウォルナットを手に入れました。
この材も前々から狙ってはいたのですが、手に取って選びたかったので、その機会を待っていました。
ウォルナット

偶然見つけたウォルナットの端材ですが、面白い杢です。バールっぽい柄ですが、写真では全く判りませんが、よ~く見ると何とも立体的な奥行き感のある杢というか、透明感のある部分もあって不思議な杢です。オイルフィニッシュ後も期待できる感じですね。楽しみです。

スネークウッド2010年10月23日

稀少材なスネークウッドを手に入れました。
始めてゆっくり手に取った材ですが、重いですねぇ。比重は真黒の黒檀よりあります。硬そうですし・・・。この杢が現れる部位が芯に近いところなので、重いのは仕方ないですね。
しかし、この豹柄が大阪のオバチャン仕様のようです(笑)
磨き前でこの柄ですから、仕上げたらどんな杢に化けるか楽しみです。
snakewood

杢は細かいものを中心に選びましたが、端材ですのでサイズがマチマチで、イイ杢のところで木取りできるかが勝負です。
ちょっと高価な材なので、大切に使いましょう!どんなチューナーボタンになるか乞うご期待?

雨のヤイリ詣2010年10月10日

豪雨の中央道をひた走りヤイリに行って来ました。山道はカーブが多い!

メインは、YDの音が硬いのが気になっていて、Ken小池さんにその辺のアドバイスをいただきたかったのです。まるで弟子が師匠に教えを乞うように・・・ハイ!
でも何度も書いてますが、あの空間に身を置くのが何よりの癒しなのですね。
さて、この日も、Yさん、amanoさんがおいでになり、その他Yさんのお連れの方や、山形からNさんもいらして、いろいろお話させていただいたり、ギターを試したり・・・賑やかな午後でした。
下の写真には全員は写っていませんが・・・
オヤジたちの昼下がり

この日は収穫の多い日でした。Kenさんや皆さんと、いろいろなお話をしました。
Kenさんには、まだヤイリが自社で貝を切り出していた頃の加工方法のお話や、「サドルのマテリアルをこんな風にしたら面白いですよね?」という私の問いに「あぁ、それやったことあるわ・・・」とか、その他も私の発想することは全てやってきているんです。
ゴットハンドはそんな試行錯誤がバックボーンにあるのでしょうね。そういった膨大な挑戦や経験と、Kenさんの感性や技術の結晶がkk46でありby-kenなのでしょう。深い!かなりな感動でした。
他も塗装での音の違いやら、by-kenの鳴りのヒミツも教えていただいて・・・本当に奥が深い人です。

自作の新作チューナーボタンも見ていただき、松尾さんにもお褒めの言葉をいただきました!G社のものより薄めに作っているのに気付いてくれていました。さすがです!そうなんです。G社の木製のやつはちょっと厚く、微調整する際の感触が気に入らなかったのです。この薄さが私のチューナーボタンの大きな特徴です。

以前、Yさんにホンジュラスローズのものをプレゼントしたのですが、使っていただいています。気に入っていただけたようで嬉しいですね!
このロットは本気で作りましたので(笑)、丁寧な仕上がりのはずです。4弦のボタンの光り方が同じ幅で直線なのがその証拠です(自画自賛!)
ホンローズペグ

Yさん、amanoさんには、やや押し付けるように(汗)また新作を貰っていただきました。とにかく使っていただきたいのです。勝手にモニターになっていただいてます!Yさんは、狼モチーフがお好みだったようで、早速装着いただきました。良かった!
満月シリーズ

最後にKenさんとサドルの話を再びして、以前から試したかった私のアイディアをお話したのですが、それはやったことが無い!というので、私が試作してみることになりました。まぁ、宿題のようなものですね(汗)。楽しみが増えました!
Kenさんノリノリついでに、そのマテリアルをいただいちゃいました!もし良い結果が得られたら、Kenさんに採用されるかな?

他にもいろいろ・・・本当に収穫の多い日でした!また遊びに行きますね!

ペグつまみ自作~パオロッサ2010年09月28日

前作のパオロッサ(パオローズ)の赤太の部分を使用したチューナーボタンを製作しました。パオロッサの赤太はインドローズやハカランダと比べると随分赤っぽい材ですね。
パオロッサ
たまたまなのか、この木は濃淡がはっきりしてますし、黒い部分がシミのように現れています。これはこれで、ヴィンテージっぽい風格とでも言いますか・・・渋い色合いになって、私は好きですね。部分的に白太も混ぜています。オイルフィニッシュにしたので、白太が濃い色になりました。後ろの方にあるのがそれです。
それぞれに異なる表情があるのが面白いです。こういった杢の揺らぎが木製チューナーボタンの魅力のように思います。
どんなギターに合うかな?
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