ヤイリにて2011年10月09日

ヤイリさんに行って来ました。

早速、Kenさんのもとへ。象牙の蒔絵チューナーボタンの納品?やら、ヘッドインレイのアドバイスやらいただきに。そして、いつものYさんもいらして、遅れてamanoさんご夫妻も見えました。皆さんとギター談義に花が咲きます。相変わらず至福の時間です。
各々が持ち寄ったギターの数が5本かな?それぞれ、個性の異なるギター。我が子の育ちを皆さんに確認してもらう儀式のようなやりとりが続きます(笑)。そして、どれもがい~音するギター達。もちろん、どれもが、Kenさんの手によるもの。このギター達のポテンシャルはかなり高いです。その辺のプロショップでも出会えないような音がするギターばかりです。これは凄い事です。
わが子の育ち具合を・・・


そして、Kenさんには自作のヘッドインレイを見ていただき、アドバイスをもらいました。こんな素人工作を見ていただけるなんて、嬉しい限りです。
小池さんに・・・


課題だった象牙に蒔絵のチューナーボタンもやや強引に完成させ納品? となりました。まぁ、あまり実用的ではありません。展示向けですね。
象牙のボタン


Kenさんのところに置いてあるケースに入りました。もし、行かれた方は是非見てやってください。今回の製作はいろいろと勉強になりました。ボタンに関してもアドバイスいただき、早速次の製作品には反映します。
チューナーボタン


今、Kenさんが製作している展示用のギター。私がデザインしたシェイプを使用いただいています。#74とツーショット。おぅ。同じ形だ!当たり前か!アパを使用しています。どんな音になるか楽しみです。
展示用作品と


もちろん、ギターの健康診断もいただいて、完璧な状態でまた弾くことが出来るのです。
メンテも

ん~Kenさん!しぶ~い!
ありがとうございました。またお邪魔します!


ペグつまみ自作~蒔絵!2011年07月17日

ヤイリの小池さんから、「社長が象牙で作ってくれ!」と・・・
そら緊張しますぜ。天下の矢入一男氏からのオーダーというか、お試し?というか・・・頑張らせていただきます!ということで約2ヶ月かけてサンプルが完成しました。
デザインはいろいろとやり取りしましたが、以前から作ってみたかった蒔絵でやらせていただくことになりました・・・が、蒔絵自体どうやって描くのかさっぱり判っていない。
佐々木英 著「漆芸の伝統技法」なる書籍を読みながら、各種漆を揃え、筆を揃え、金粉を身にまとい・・・じゃなく(汗)

そうこうしていると、ヤイリから象牙が送られてきました。早速整形して、蒔絵を描き始めます。いろいろ試行錯誤して、ようやく形にしたのがこちら。
蒔絵


蒔絵


超アップなのでアラが目立つ感じに見えますが、通常の視野では綺麗に見えます。下地が象牙で、その白さを保たなければならないので、通常の蒔絵の技法、特に仕上げの漆が全体に塗れないのが悩みどころでした。金粉が剥れないように「粉固め(ふんがため)」と言うのを施しますが、これも試行錯誤でした。

昨日、ヤイリに行って社長に「合格」をいただき、これで1セット分の作成が始まります。本当は楽器フェア向けだったのですが、ヤイリは出展しないので、別途作る展示用のギターに装着予定ということですが・・・。

しかし、漆という塗料は凄いです。その強度や質感!先人の知恵は凄い!

ペグつまみ自作~ホンローズ2011年07月01日

スロッテッドヘッド向け、GOTHO 35Gシリーズ向けのチューナボタンです。
今回は、ホンジュラスローズでオーバル型を作ってみました。
for GOTHO 35G


このホンジュラスローズは、削ると本当にいい香りがします。まさにローズウッド!
質感も良いですし、杢も濃淡がはっきりした部分を選んでいます。

ペグつまみ自作~クラギ向け始めます!2011年05月22日

この1ヶ月どうも体調が良くないですねぇ~。震災ストレスとかも影響しているのか・・・いやいや歳なだけか(泣)

さて久々の書き込みですが、以前から「作らなければ!」と思っていたクラギというか、スロットヘッド向けのチューナーボタンが出来るようになりました。これまでは、ゴトーのSGシリーズ向けで作ってきましたが、クラギ向けの35Gシリーズとはシャフトの太さが異なるので、シャフト受けを新たに製作する必要があり、この度その試作が上手く行きましたので紹介します。
for GOTHO 35G


花梨バールで、四角い「いかにも!」ってな形状で作ってみましたが、どうでしょう?花梨バールは最近お気に入りの材です!
ゴトーの35Gシリーズのみですが、クラギ向けのチューナーボタンの製作も可能になりました!
小池さん!ご協力ありがとうございました!

作業台できました!2011年05月07日

このGWはいかがお過ごしでしたか?仕事の方もおられたと思います。
私は、日帰りで近場へ家族で出掛けたのが1日。あとは家周りのことをこなしておりました。
そんな中、2日かけて作業場をちゃんと作りました。チューナーボタンの製作やギター関係の作業などを行う場所として・・・。
これまでは、PCデスクや居間のテーブルで少々不自由な思いをしておりましたが、これで、工具も整理整頓できますし、何より楽な体勢で細かい仕事ができます。
workshop

ホームセンターで集成材の板が安く売ってましたので、カットしてもらって組み立てました。なかなかよろしい出来です!大変作業効率も良くなりました。

マテリアルも収納棚を設けました。いつの間にかいろいろな木が集まりました。先日行ったヤイリさんからもいろいろ端材をいただいたりして・・・ゆっくり吟味して形にしていきたいと思います。
woods shelf

この他に貝類や大判の板や電動工具がありまして、いつの間にか木工屋っぽくなってきました(笑)

ん~あとは腕だな(爆)

ペグつまみ自作~試作2点2011年04月10日

チューナーボタンの試作2点です。

まずは、英国アンティーク家具に彫られているような貝殻をモチーフにしたものです。ベースはウォルナットバール。ウォルナットは家具に使われる材だけあって彫りやすい材でした。
Shell


続いて、ホピ族などネイティブインディアンのシンボルの1つである「サンフェイス」をモチーフにしました。このシンボルは「幸せと幸福の象徴」「絶対神」というような意味があるそうです。その名の通り、太陽を意識してデザインしました。ベースはカーリーメイプルで、黒部分は印刷ではなく、ちゃんと彫り込んで黒檀ペーストを埋めています。全体の大きさが100円玉くらいですから、細い線の精細さがわかると思います。肩凝りました(苦笑)。これを1セット(6個)彫るのは気が遠くなりそう・・・
Sun Face


ウォルナットの方は使えるデザインかと思います。サンフェイスの方はギターを選ぶデザインでしょう・・・きっと。むしろアクセサリーにした方が良いかな?

ペグつまみ自作~花梨バール作りました!2011年04月03日

花梨バールのチューナーボタンを1セット製作しました。
カリンバール


面白い杢です。この材のチューナーボタンは個人製作家のギターに装着されているのを見た事がありますが、殆ど見ることは無いです。個人的には欲しい杢ですねぇ。byKen#74に装着してみようかな?

ペグつまみ自作~花梨バール2011年03月27日

以前から手に入れたかった材が手に入りました。
花梨バールです。花梨の木ですが、根の近くにできる瘤状のものです。 この瘤の部分は瘤杢として、ウネウネした杢が見られます。花梨に限らず、メイプルやウォルナット、楠などいろいろあります。その中でも今回手に入れた花梨バールは美しい杢と適度に硬い材で質感も良く、高級家具などに良く使われていますが、近年この材も希少性が高くなっているようです。スライスして販売されています。スネークウッドほどではないですが高価な材です。
カリンバール


さて、早速チューナーボタンを1個試作してみました。良いです!杢も質感も大変良い!
カリンバールチューナーボタン


この材のチューナーボタンは、クラギなんかに合いそうですねぇ。

ペグつまみ自作~オーバル型いろいろ2011年03月20日

Tree of Life.は、通常運用?です!しばしの時間ヲタな世界をお楽しみください!

年明けから6セットチューナーボタンを製作しています。ハイペースです!その中から、ちょうど、ゴトーのアンバーと同じくらいのサイズで製作したものを紹介します。

まずはホンジュラスローズ。質感がとても良い!どのギターにも合うボタンだと思います。
ホンジュラスローズ


続いてジリコテ。和名ではシャム柿です。ホンローズよりは一回り小さくしてみました。意外と硬い木でローズより硬いです。面白い杢ですね。
ジリコテ


最後が、やっと手をつけました。スネークウッド。稀少材なので人気の高い材です。この木はとにかく硬く重い!道具を新たに揃えました。この後にローズで製作したのですが、いつもは「硬いなぁ」と思っているローズが非常に柔らかい扱いやすい木に思えてしまいました(笑)。
でも、この杢は独特のものがありますね。
スネークウッド

これらも、その内ヤイリさんにお持ちします。#74の引き取りの時かな? さ~て、次は彫り物でもしようかな?

ペグつまみ自作~オーバル型いいかも!2011年02月11日

先日、ヤイリさんに行った際、このブログで出会ったDY28さんに、はじめてお会いできました。普段は上海に駐在されているのですが、旧正月ということで帰国されたタイミングと私のネック合わせのタイミングが合い、2年越しのリアルな対面となりました。
DY28さんは、上海でも帰国されると国内でもライブ活動を活発にやられています。自主制作CDも出されています。DY28さんのブログもあります。是非ご覧ください。文末のしょ~もない(失礼!)ダジャレがヤミツキになります。必見です。

さて、そんな百戦錬磨のDY28さんのギター向けにチューナーボタンを製作しました。CDをいただいたお礼なのですが・・・
このブログでやりとりしてましたので、ご存知の方もいらっしゃると思いますが・・・

で、DYさんのご希望がオーバルタイプ。小ぶりなクルーソンっぽい形です。これをホンジュラスローズで作りました。ギターは、昨年ヤイリで直接買い付けたプロトです。サイド/バックがキハダです。ローズとマホガニーの中間位の音でしょうか・・・よいと思います。シェイプはJYですかね。メンテついでに、丹羽さんに装着いただきました。
あぁ、丹羽さんにもペグは認めていただけました!
オーバル

オーバル

いいですよね!このギターにドンピシャですねぇ。しかし使い込まれたギターは美しいです。
DYさんにも喜んでいただけたようで何よりです!またお会いいたしましょうね!DYさん!
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