ヴォイスレコーダー続編2010年10月03日

前回の音の比較で、エフェクト前の素の状態の音がやけに硬かったと思います。波形を比較してみました。黄色の四角部分が特に顕著なところです。
◆エフェクト前の素の音(画像クリックで拡大)
ノンエフェクト

まぁ、考えてみれば察しは付くのですが、ヴォイスレコーダーは音声を録るのですから、その部分を強調する設定になっていて当然です。
音声を認識する中心の周波数が1kHz前後ですから、その周辺が高くなっています。硬く感じたのはここが原因です。

◆エフェクト後の波形(画像クリックで拡大)
エフェクト後

で、その1kHz~2kHz周辺を中心にイコライザで凹ませました。前回の音を比較していただければその違いが掴めると思います。

このヴォイスレコーダー!手軽なのが良いです。作曲や練習には十分使えると思います。音の編集ができる環境にある方は更に用途が増えるのでは?

Martin 00-15M2010年10月03日

連続更新です。週末しかゆっくり書けないので、思い立ったら更新!更新!

00-15M GEやAuthenticならともかく、42以下のマーチンで、「これは!」というギターに出会えたことがこれまで無く、マーチンは敬遠してきた経緯があります。
D18GEも何本か試させてもらったけど良くなかったなぁ~・・・
最近のギターはメーカー製も個人製作も、いわゆる「始めから鳴る」ギターで勝負している印象があります。店で数分弾かせてもらうような場合、かなり良い印象が残るでしょう。
これは、賛否が分かれるところだと思いますが、どうも、最初から鳴るギターって、「美人は3日で飽きる」みたいに面白みが欠けるような気がしてならないのです。最初はちょっと良いかな~という位で、何年か育てていくにつれ、その個体が持つポテンシャルを発揮するようなギターが理想的です。最初から全く鳴らないというのではなく、鳴り出しそうな感覚が伝わる位に鳴っているギターが私には理想的です(難しい)。感覚の問題なので、文字にするのは難しいですが、何か引っ掛かるものを持ったギターには、そそられます。

そんなギターに久しぶりに出会えました。それがタイトルの「Martin 00-15M」です。
都内某楽器店で、女性向けの小振りなギターを探していたのです。ヤイリやヘッドウェイ・・・(と書けばどこの楽器店か判ってしまいますね)
予算含め、どうもしっくり来るものが無い中、店員さんお勧めがこれでした。15シリーズって単なる廉価版のマーチンかと思っていましたが、とんでもない!しっかり作ってあります。抱えた瞬間感じたのが「ネックがしっかりしている!」でした。音も出していないのに、握っただけでそれを感じました。
音は太く唄伴には持って来いの音。バランスも音量も良い。育て甲斐のあるような音。
サイズは違うけど00018なんかよりよっぽど魅力的な音でした。さすがにマーチンはやりますねぇ・・・。
ネックはマホ1P。ボディはオールマホ単。シンプルな装飾。12万位の値段でこれはかなり良いと思いました。
ブレイスもネックジョイントも上位機種とは違うけど、しっかり設計されたギターなのが判ります。おいしい音のポイントを押さえています。
さすが老舗。レギュラー品でこのクオリティ・・・脱帽でした!
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