Dean Markley 2037 を試しましたが・・・2010年03月28日

Dean Markley Blue Steel 2037を試しました。ミディアムゲージです。
Dean Markley 2037

これは無理っす。テンション強過ぎですね。ミディアム好きの私ですが、2週間張ってギブアップしました。きっとこれがトラウマになって二度と張らないでしょう・・・。予備知識無しに張った自分が悪いのです・・・商品には何の責任もありません。

この弦は、92/8 Phosphor Bronze。そして、クライオジェニック処理というのが施されています。Blue Steel がこの処理の元祖らしいです。クライオジェニック処理とは、「製造段階において一度-320℃まで冷却した後、通常温度まで自然に戻すことにより、分子配列の歪を取り除き、物質をより完全な結晶体に近づけることで弦振動がより正確になり、安定したピッチとクリーン&ロングサステインを実現する」 ということのようですが、-320℃?絶対零度より低くできるんですか?
鍛造のようなものでしょうかねぇ・・・だから硬い感触だったし、テンションも強く感じたのかな?
当初、コーティングされていると思っていましたが、されていません。

で、音ですね。ダダリオのフォスファーのコーティングと比較すると、金属的な音です。ブライトという表現ではなく金属的です。表現が難しいですが、デフォルメするとジャリジャリした感じとでも言いますが、深い音ではありません。
今回は、シトカ+マホガニーのYD-Customに張りましたが、多分ですがマホガニーでは受け止めきれない印象です。思い切りストロークすると、騒音に近いような音になってしまう・・・もっと比重の重いローズならうまくまとめられるのかもしれません。それほど強い弦です。酒で言うならダダリオが10年もののバーボンだったら、このBlueSteelはテキーラってところでしょうか・・・解りにくいですね(涙)

ハッキリした鋭角な音が欲しい方には良いと思います。試してませんが、このテンションと金属的な音はマグには良いかも知れないですね。 締まった音になるのでは?という勘みたいなものを感じます。

ヤイリに行ってきました2010年03月28日

ヤイリギターの小池さんが製作しているフェア向けの黒蝶貝を施したギターを見せてもらうのをメインの目的にヤイリギターへ行ってきました。ついでに?YD-Customの弦高調整やら、ByKen#74のお話など・・・でも、結局ここで皆さんとギターを弾きながらあ~でもない、こ~でもないとギター談義に花を咲かせたいのです。とてもリフレッシュできる時間です。

予め予約させていただいて、2時チョイ前に到着しました。Yさんも見えられるということで大変楽しみにしておりました。2階の作業場に行くと、沢山のお客さんでごった返しているような状態(汗)。この部屋でこんなに多くの人を見るのは始めてで少々ビビりましたが、そんな中で小池さんとYさんが私を見つけて、笑顔で迎えていただき一安心・・・。

YさんにYDを試してもらう・・・
#74の材についてお話していると、お綺麗な女性2名が小池さんのもとにギターの調整とピックアップ取り付けのお願いに来まして、常連化しているYさんと私は、サッと引いて自分たちのギターの弾き比べというか、我が子の育ち具合を互いに確認する作業に入りました(笑)
上の写真はYさんにYDを試してもらっているところです。

Yさんの所有している2本のカスタムのうち、私が気になっていたのがスペシャルコアのDYです。ちょうど1年前位の納品間もない時に弾かせていただいて、もう少しかな?という印象だったので、その育ち具合を感じたかった・・・ロゼッタが私のYDと同じデザインでしたので、親戚の子供のような感覚です。
DY45 KOA SP

良くなってました!小池さんにガリガリしてもらったそうです。非常に抜けの良い音ですし、ピアニシモからフォルテシモまでバランス良く鳴っています。余裕を感じる音です。コアはこんなに艶っぽい音がするんだなぁ~と感動しました。Yさんもおっしゃっていましたが、ローズとマホの中間位の音ですね。良いです!
そして、このスペシャルコアの杢はため息モノです。いくつか写真を載せますね。
DY45 KOA SP

DY45 KOA SP

DY45 KOA SP

4時過ぎになって、Yさんと私と小池さんだけになったところで、雑談タイムです。最近ハマッているチューナーボタンを小池さんに見ていただいて、目からウロコの加工テクニックを教えていただいたり、YDの弦高調整をしていただいたり・・・今日は嵐のような1日のようでしたね!少々お疲れのご様子・・・ダメ押しで弦高調整お願いしてしまって申し訳ありませんでした。5時近くにamanoさんがお見えになり、ご挨拶。
小池さんいつもすみません

最後に、小池さんがフェア向けに製作している2本のギター。今回注目しているのが、黒蝶貝と黄蝶貝の装飾です。まだ磨き前ですので本来の輝きにはなっていませんが、それでもそれぞれの輝き方の違いが判ります。やはり黒蝶貝は良いです。ギターに使われるメキシコアバロンのほとんどがラミネートになり、ソリッド貝にあるホログラムのような深い輝きが無くなってしまって、ちょっと飽きてしまった私には、この黒蝶の鈍く深い輝きは魅力的です。実は小池さんも同じ感覚を持っていらして、今回黒蝶に手を出されたようです。楽しみです!
黒蝶です。
黒蝶

黄蝶です。
黄蝶

今回も、有意義な時間を過ごさせていただきました。松尾さんとも弦のお話を少々させていただいたり、こうしてプロの方々からいろいろ教えていただくのは勉強になります。嬉しい限りです。
Yさんもありがとうございました。また、ヤイリでお会いいたしましょう!
  ブログ内検索:
Loading