Medium 回帰2008年07月12日

Daddario 所有するYW500Rは、購入当初の80年頃より数年前までず~っとMediumゲージを張っておりました。子供が小さかったのでなかなかギターを引っ張り出すことが出来ず、弾く時間も非常に限られていました。その結果、握力も下がり(多分)、しばらくLightゲージのお世話になってきましたが、ここにきて、ギターを弾く時間も多くなり握力も回復し(多分)、こいつ(YW500R)の元々の音をまた復活させよう!と、Mideumゲージに張り替えました。

'79 YW-500R ミディアムに帰りました 学生時代、ずっとMediumで練習してきたので、確かにタッチは強いし、押さえも強いんです私。 更に、この頃のヤイリのギターは、Medium位張ってしっかり鳴らさないと鳴らない事を体感してきたので、「いつかはMediumに帰らないとなぁ・・・。」と衰えゆく?身体を憂いながら、嫁さんよりも遥かに付き合いの長いYWを眺めておりました。

東京の職場近くにある楽器屋に行き、Mediumを探しておりましたが、端に追いやられている感があって、奥のほうから発掘した次第です。う~ん。主流はLightやExtra Lightなんですね。80年初頭位はMediumもそれなりの存在感があったように思います・・・。そういえばHeavyなんて見てないですねぇ・・・。
で、張り替えた結果は。音に張りが出てます。音量も少し大きくなったかな。良いですね。押さえもLightゲージと大差無いように感じますし、このままMediumで通せそうですね。だた、ネックの調整はLightのままなので、ヤイリさんに調整に出そうと思います。問題ないレベルですが、ほんの少し元起き気味になってますので。
ひとまず我が青春の音、復活の巻でした!

北海道の夏~じゃがいもの花2008年07月20日

じゃがいもの花 北海道の夏は短いです。8月のお盆が過ぎると一気に秋になっていきます。今が一番良い時期だと言われています。今回も出張で北海道に行きました。羊蹄山の麓にある京極町。じゃがいもの産地です。
この日は北海道にしては珍しく湿気も高く蒸し暑い曇り空の日でしたが、麓のじゃがいも畑では、品種により微妙に色の違うじゃがいもの花が一面満開です。北海道の夏らしい風景にしばし足を止めパチリと。今年も沢山のじゃがいもの収穫ができることを願いつつ。

農業に関する仕事をしているので、各地の産地に行く事が多いのですが、この3年位で、温暖化の影響が各地に出ているようです。ここ北海道でも、それはあります。本来、冬場の寒さのおかげで浅い土中や草木に身を寄せる害虫は死滅する効果があるのですが、越冬してしまう虫も出てきているようで、つまりは、気温が高くなっているという裏づけとなっています。雪深い東北でもそれは見られるようです。
農家に聞くと、作物にもよりますが、気温が高くなってきているので、昔のやり方では作物が作れなくなってきていると言う方もいます。天候の異変は確実に起きているのです。この30年で北海道の平均気温は0.5~1.0℃も上がっているのです。

農業の現場に近いと他にも様々見えてきます。この国のこの先5年、10年、20年の食について、大きな変動が起こること、それも薄氷を踏むような状況になること・・・。残念ながら確かのように感じています。

タイトルとはちょっと離れたネタになってしまいました。すみません。

私のヤイリギターの原点2008年07月26日

'79 YW500R ロゼッタ 私のヤイリギターに対する信頼や評価は、高校の時に購入した'79 YW500Rが原点です。このギターの音、耐久性、造り、そして装飾。今見ても非の打ち所が無いくらいしっかりできています。今回カスタムオーダーしたのも、このYW500Rのクオリティを期待してのものでした。目に付く装飾を例に見てみます。
右の写真は、ロゼッタ部です。全て木の素材でできています。それもかなり細かい。金太郎飴のようにスライスするにしても、このように曲げ加工すると割れやすいですから扱いは大変だったと思います。YW500Rは当時はローエンド機種ですが、これほどの装飾が施されています。

'79 YW500R ヘリンボーン トップのパーフリングは細めのヘリンボーンです。バインディングはメイプルで、サイドは、バインディングの下に、4本(黒-メイプル-黒-メイプル)線が入っています。現行機種でここまで入っているのは、どうでしょう・・・私は見かけてません。こういう所にさりげなく手をかけているのが非常に好感が持てますし、技術力の高さを象徴しているように思います。



'79 YW500R ボトムバインディング 右の写真はボトム部の、バインディングやパーフリングの合わせ部分です。 ピシッとセンターに合っており、丁寧な仕事の様子が分かります。







'79 YW500R ヒールキャップ ヒール部分です。ヒールキャップのラインがピッタリ合っています。また、ヒールキャップ部分が斜めに角度が付いています。これは、ボディのバックに付いている曲線に合わせた角度です。多くのボディはボトム部分が厚く、ショルダー部分になるにつれ薄くなっていますが、この薄くなるラインの延長と平行になるようにヒールに角度がついています。

この頃のヤイリギターの品質は大変良かったと言われていますが、私にとっては、昔から現在も・・これがヤイリの品質だと信じたいですね。ですから、今でも使い続けていますし、カスタムオーダーもするほどなのです。この頃の質実剛健なギターが私のヤイリギターの原点なのです。
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