私のヤイリギターの原点2008年07月26日

'79 YW500R ロゼッタ 私のヤイリギターに対する信頼や評価は、高校の時に購入した'79 YW500Rが原点です。このギターの音、耐久性、造り、そして装飾。今見ても非の打ち所が無いくらいしっかりできています。今回カスタムオーダーしたのも、このYW500Rのクオリティを期待してのものでした。目に付く装飾を例に見てみます。
右の写真は、ロゼッタ部です。全て木の素材でできています。それもかなり細かい。金太郎飴のようにスライスするにしても、このように曲げ加工すると割れやすいですから扱いは大変だったと思います。YW500Rは当時はローエンド機種ですが、これほどの装飾が施されています。

'79 YW500R ヘリンボーン トップのパーフリングは細めのヘリンボーンです。バインディングはメイプルで、サイドは、バインディングの下に、4本(黒-メイプル-黒-メイプル)線が入っています。現行機種でここまで入っているのは、どうでしょう・・・私は見かけてません。こういう所にさりげなく手をかけているのが非常に好感が持てますし、技術力の高さを象徴しているように思います。



'79 YW500R ボトムバインディング 右の写真はボトム部の、バインディングやパーフリングの合わせ部分です。 ピシッとセンターに合っており、丁寧な仕事の様子が分かります。







'79 YW500R ヒールキャップ ヒール部分です。ヒールキャップのラインがピッタリ合っています。また、ヒールキャップ部分が斜めに角度が付いています。これは、ボディのバックに付いている曲線に合わせた角度です。多くのボディはボトム部分が厚く、ショルダー部分になるにつれ薄くなっていますが、この薄くなるラインの延長と平行になるようにヒールに角度がついています。

この頃のヤイリギターの品質は大変良かったと言われていますが、私にとっては、昔から現在も・・これがヤイリの品質だと信じたいですね。ですから、今でも使い続けていますし、カスタムオーダーもするほどなのです。この頃の質実剛健なギターが私のヤイリギターの原点なのです。
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