K.Yairi YD Custom 内部2008年04月27日

YD Custom Label 先日完成したヤイリカスタムオーダー(K.Yairi CustomShop製)ギター。 今回は、内部の様子です。

本来、一番初めにアップすべきラベルが、この写真です。モデル名は何も考えていなくて指定もしませんでした・・・というか忘れてました。「YD CUSTOM」・・・。ん~もうちょっと何とかしたかったところです。指定すれば、余程特殊でなければ、その名前でラベルを作ってくれますので、せっかくのカスタムなのですから、考えれば良かったと後の祭り。

YD Custom X Brace では、見ていきましょう!
まずは、ブレイス。通常のXブレイスでスキャロップは入っていません。当初の丹羽さんとの打ち合わせで、スキャロップについてはお任せしていました。欲しい音のイメージは伝えていましたし、「学生の頃のように毎日は弾けないので、どれほど育てられるか分からない。だけど、数年でそのポテンシャルが引き出せる位には付き合いたいと思っている。スキャロップは必要そうであればお願いします。」とだけ伝えました。実際、今の状態で非常に豊かな低音が出ていますので、ノンスキャロップで問題ありません。今後、チューニングが必要になって削るとしても余裕があるので強度面でも安心ですし。
YD Custom Side 続いてサイドのマホです。割れ止めが入ってます。ヤイリの機種ではあまり割れ止めは見ないのですが、ソリッドマホガニーの機種では良く見ますね。やはり、ローズとかに比べて湿気とかに敏感だからでしょうか?ライニングはトップ側がスプルースで、バック側がマホガニーです。これは全ての機種このようになっていると思います。エンドブロックの脇に「No.202」「YD88 NC」と書いてありますが、「No.202」は製造上でのロット番号とでも言いましょうか。製造中はこの番号で管理されています。 「YD88 NC」はYD88のノンカッタウェイ(NonCutaway)のNC。製造過程ではYD88として作られていたのです。
バックのブレイス。エンドブロック側に短い1本がありますね。最近の機種ではこのようなパターンになったのですかねぇ・・・。

YD Custom Bridge Plate 次はブリッジプレートです。現在、ヤイリではこの部分はメイプルが使われています。その昔のDYシリーズなどはローズが使われていたので、そこは温故知新?でローズでお願いしました。材の不足でローズからメイプルに変えているようです。果たして音にどのような影響があるかは分かりませんが、「ローズは音が締まる」というように聞き及んでいますので、敢えてお願いしました。


YD Custom NeckBlock YD Custom NeckBlock ネックブロック部です。79年製YW500Rの時代と構造的には変わっていないようです。何とも手作り感が伝わる感じです。

右の写真は真下からです。僅かに見える黒い部分が指板です。きっちり作っている感じが見られます。個人的にはバリをもうちょっと取ってもらいたい所ですが・・・。



YD Custom Plate 特別に作ってもらったプレートはこんな感じで貼ってあります。これもイイ記念になりました。




さて、これで一通り外観のレポは終了です。今度は音でも録りますかぁ。まだ硬~い音ですが・・・。


コメント

_ kenken ― 2008年05月13日 19時07分

初めましてこんにちは。
オリジナル感たっぷりの素晴らしいカスタムですね。管理人さんの強い拘りを感じます。

ところで僕の所有するBY KENのネックブロックにも同様にメイプル製のプレートが付いてるのですが、真っ白に仕上がると思ってたメイプルプレートが、材のせいか塗装のせいか、予想よりも色が茶色く仕上がってたのですが、管理人さんのはいかがですか?僕の狙いとしてはネックブロックを茶色く着色してもらい、メイプルのプレートをより際立たせたかったのですが、プレート自体が薄茶色なのでサウンドホールから覗いた感じは効果はイマイチです(涙)

_ ねこまんま ― 2008年05月13日 22時03分

kenkenさん。はじめまして。
by Ken-36見させていただきました。とても個性的なギターです。実物はさぞお美しいでしょう!特にネック美しいですねぇ。結構ボリュームのある音が出そうですね。上の方の音はシャリーンと鳴るようなイメージをしました。ロゼッタの幅広アバロン同じですね。結構迫力ありますよね。実物を見ると・・・。
さて、プレートですが・・・。私のは結構白っぽくてなかなか良い感じです。丹羽さんに「自筆でサインをしてもらいたいので、こんな感じで・・端材で構いませんから」とMartin CustomShopのラベルの文言をそのままパクってサラっとデザインした絵を渡して後はお任せしました。板の材質の指定はしてません。メイプルで作ってもらったようです。絵の通りのプレートを作ってもらいました。
kenkenさんのはフレイムの入ったメイプルのようですので、元々色が濃かったのですね。でもイイ感じに見えますよ!縁取りもトメ加工した別の材を使ってますし、by Kenらしく高級感があります。

_ kenken ― 2008年10月17日 22時10分

こんにちは。その節はご教示頂きありがとうございました。

ネックブロックのプレートは小池さんに相談して、より白いプレートを作って頂き交換してもらいました。杢はありませんが、とても綺麗な仕上がりで満足してます。

_ ねこまんま ― 2008年10月18日 09時22分

kenkenさん。こんにちは。
拝見させていただきました!くっきりというか、確かに見やすくなっていますね。随分白く見えます!そして、縁取りはカーリーメイプルという・・・。さすがです。
私の再製作分にも前回同様プレートを付けてもらいましたが、何だか人数増えてるし・・・本当の寄せ書き状態になっていまして・・・何とも・・・でも嬉しいですが。

_ TF ― 2011年04月08日 16時39分

はじめまして、過去記事へのコメントで恐縮です。
このブリッジプレートのピン穴の斜め上にある穴は、やはりブリッジ接着時に位置固定や
クランプの為に開けた穴なのでしょうか?
穴から見えている素材はスプルースの様ですし、ブリッジに開けた穴を塞ぐのにブリッジと
同じ素材を使えば、見える素材は茶褐色だと思うのですが。

_ ねこまんま ― 2011年04月09日 06時17分

TFさん。こんにちは。

コメントありがとうございます。
TFさんご指摘の通り、ブリッジ固定時のガイドかと思われますが、
'79 YW-500Rのブリッジプレートには無かったため、工法が
変わったのだと推測します。
この辺、もうすぐ納品となるbyKenで確認したり、小池さんに
お聞きしたいと思います。

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