Ovation 1763 #2 ― 2007年12月15日
さて、1763の内部潜入です。
→外観の様子は、こちら。
→音も録ってみましたこちら。
普通のギターとは構造が違うので、どのようになっているのか見てみたいところです。まずは、ブレイシングです。クラッシックギターですので、通常はファンブレイシングが基本となりますが、オベーションの場合は、独自のダブルファンブレイス。右の写真は手前がサウンドホール側。ご覧のように横に走っている力木の前後に分割されて扇状に力木が配置されているのが分かります。通常のファンブレイスは分割されていません。横に走っている部分がちょうどブリッジの部分で、弦の張力をここで受けているようですね。ブリッジ部分の付き板は無く、この横に走る力木が振動も受け表板に伝達させる役目も果たしているようです。
別に見えない所ですので構わないのでしょうが、もう少し力木に仕上げを施してもらいたいものです。バリが出たままです。軽くペーパーかけたくなりますねぇ。
オベーションはこれまでXブレイシングではなく、レジェンドのようにサウンドホールが中央にあるスティール弦モデルには「Aブレイス」、アダマスやエリートのように肩にサウンドホールがあるモデルは「クインタッドブレイス」を採用してきて、あの歯切れのある生音とサスティンを生み出していたと言われています。 2004年に発表された「LXシリーズ」は、スキャロップの入ったXブレイスが採用されています。どんな生音になったのか試してみたいものです。
※中尾貿易のホームページにあるカタログなどで形は確認できます。探すのが大変かも知れませんが・・。
1763に戻りましょう。
ずっと気になっていたのが、ボディとトップの接合。
今回始めて見たのですが、いや~こってりボンドが塗ってあります。ライニングも成型されているものだと思っていましたが、生写真を拡大してよ~く見てみると後から貼り付けたような仕上げになっているような・・・。ギザギザした部分はどのような加工の後なのか良く分からないです。ここも見えない所ですからいいのかも知れませんが、も少し丁寧な作りをしてもらいたいところです。決して安い機種ではないのですから・・・。まぁ、オベーションは本国での中古市場ではかなり安値に落ちてしまいます。材もさることながら、こういった部分も関係してくるのかな?
続いては、サドル部分です。
ウォルナットのブリッジに幅広のサドル。オベーションの顔的な組み合わせですよね。ご覧のように、サドルとピエゾ部分は一体モノです。両脇のピンを抜くと外す事ができます。一体ですので、弦高の調整はサドルを削ることはチョット無理です。
そうなんです!スペーサーが4枚付いてきてまして、これを挟む枚数で調整していきます。買った時、異様に弦高が高くて弾きにくかったのですが、取説を見ていたらスペーサーの説明があって、これで弦高調整するのだと分かりました。今は2枚入れてあります。
ヤイリのように丁寧な作りではありませんが、楽器としてのポテンシャルは高いです。同じピエゾでもオベーションはやはり独特の音です。 そう考えると、オベーションはギターではあるけれど、独立した別の楽器として捉えるのが正しいかも知れませんね。
→外観の様子は、こちら。
→音も録ってみましたこちら。
普通のギターとは構造が違うので、どのようになっているのか見てみたいところです。まずは、ブレイシングです。クラッシックギターですので、通常はファンブレイシングが基本となりますが、オベーションの場合は、独自のダブルファンブレイス。右の写真は手前がサウンドホール側。ご覧のように横に走っている力木の前後に分割されて扇状に力木が配置されているのが分かります。通常のファンブレイスは分割されていません。横に走っている部分がちょうどブリッジの部分で、弦の張力をここで受けているようですね。ブリッジ部分の付き板は無く、この横に走る力木が振動も受け表板に伝達させる役目も果たしているようです。
別に見えない所ですので構わないのでしょうが、もう少し力木に仕上げを施してもらいたいものです。バリが出たままです。軽くペーパーかけたくなりますねぇ。
オベーションはこれまでXブレイシングではなく、レジェンドのようにサウンドホールが中央にあるスティール弦モデルには「Aブレイス」、アダマスやエリートのように肩にサウンドホールがあるモデルは「クインタッドブレイス」を採用してきて、あの歯切れのある生音とサスティンを生み出していたと言われています。 2004年に発表された「LXシリーズ」は、スキャロップの入ったXブレイスが採用されています。どんな生音になったのか試してみたいものです。
※中尾貿易のホームページにあるカタログなどで形は確認できます。探すのが大変かも知れませんが・・。
1763に戻りましょう。
ずっと気になっていたのが、ボディとトップの接合。
今回始めて見たのですが、いや~こってりボンドが塗ってあります。ライニングも成型されているものだと思っていましたが、生写真を拡大してよ~く見てみると後から貼り付けたような仕上げになっているような・・・。ギザギザした部分はどのような加工の後なのか良く分からないです。ここも見えない所ですからいいのかも知れませんが、も少し丁寧な作りをしてもらいたいところです。決して安い機種ではないのですから・・・。まぁ、オベーションは本国での中古市場ではかなり安値に落ちてしまいます。材もさることながら、こういった部分も関係してくるのかな?
続いては、サドル部分です。
ウォルナットのブリッジに幅広のサドル。オベーションの顔的な組み合わせですよね。ご覧のように、サドルとピエゾ部分は一体モノです。両脇のピンを抜くと外す事ができます。一体ですので、弦高の調整はサドルを削ることはチョット無理です。
そうなんです!スペーサーが4枚付いてきてまして、これを挟む枚数で調整していきます。買った時、異様に弦高が高くて弾きにくかったのですが、取説を見ていたらスペーサーの説明があって、これで弦高調整するのだと分かりました。今は2枚入れてあります。
ヤイリのように丁寧な作りではありませんが、楽器としてのポテンシャルは高いです。同じピエゾでもオベーションはやはり独特の音です。 そう考えると、オベーションはギターではあるけれど、独立した別の楽器として捉えるのが正しいかも知れませんね。
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