Morph The Cat - LP音源 ― 2007年09月01日
Donald Fagenの「Morph The Cat」は2枚組みのLPでもリリースされています。(DVD-Aもあります。このおっさんの音への執着は底無しか・・)
今回のネタはアナログの音について。この 「Morph The Cat」で比較してみましょう。
そもそも、このネタを書くきっかけは、出張で度々行っている札幌にある、気が付けば通い始めて4年目になるBarで聴かされたのが発端です。(そのBarは後日紹介しますね。音楽好きなら気に入ってもらえるお店です)
「Morph The CatのLP音源手に入ったよ!」とマスター。
「んじゃ、聴かせてよ」って私。
「デジタルと比較する?」ってマスター
「よろぴく」って私。直後に「uuum・・・・」って私。
「違うしょ!」ってマスター。※一応北海道なまりってことで。
まぁ、わたしはオーディオマニアではないので、偉そうな事は言えませんが、それまで、こんな風に同じ音源で比較したことなどありませんでした。確かにアナログはシックリくる音だなぁ~という認識はありました。ハイハットの耳触りがアナログは良いし生っぽい音です。デジタルは音の上と下が際立っていて、鋭角な音で少々うるさい感じに聴こえてしまう。
でも、デジタルしか聴かされなければ、「いや~!やっぱDonald Fagenだねぇ。イイ音で録るねぇ。」ぐらいな事は言ってしまうと思います。こうやって2つ並べられて気付くというやつですね。
どれくらいのサンプリング周波数、量子化をアップすればアナログチックになるのか、或いはそれでも無理なのか分かりませんが、私のような素人でも、これほど音の違いが分かるし、アナログの方が心地よかったというのは、アナログ回帰も頷けます。ただ、生まれた時から上と下の音が強調されたデジタルの音に慣れ親しんでいる方々には物足りなさみたいなものを感じてしまうんでしょうかねぇ。でも、おじさんはアナログの音が合うなぁ・・・・。
44.1KHzでデジタルにしてしまっていますし、20Hz~20kHzで切られてしまっていますので、厳密な違いとしては適切ではないかも知れませんが、比較できる音源を用意しました。ただ、再生環境によって聴き分けられない場合もありますので、保証の限りではありません。
「Morph The Cat」2曲目のH GANGのほんの一部分です。前半がデジタル、後半がアナログの音源からです。(約6.3MBあるWAVファイルです)
比較音源 H GANG - Donald Fagen(c) -
この音源ファイルの転載、売買等一切禁止いたします。
うまく再生できない場合は、QuickTime Player で再生してみてください。
何回か繰り返し比較するつもりで聴いてみてください。特にハイハットやスネア、ヴォーカルで違いが分かると思います。あなたは、どちらがお好み?・・・。
今回のネタはアナログの音について。この 「Morph The Cat」で比較してみましょう。

「Morph The CatのLP音源手に入ったよ!」とマスター。
「んじゃ、聴かせてよ」って私。
「デジタルと比較する?」ってマスター
「よろぴく」って私。直後に「uuum・・・・」って私。
「違うしょ!」ってマスター。※一応北海道なまりってことで。
まぁ、わたしはオーディオマニアではないので、偉そうな事は言えませんが、それまで、こんな風に同じ音源で比較したことなどありませんでした。確かにアナログはシックリくる音だなぁ~という認識はありました。ハイハットの耳触りがアナログは良いし生っぽい音です。デジタルは音の上と下が際立っていて、鋭角な音で少々うるさい感じに聴こえてしまう。
でも、デジタルしか聴かされなければ、「いや~!やっぱDonald Fagenだねぇ。イイ音で録るねぇ。」ぐらいな事は言ってしまうと思います。こうやって2つ並べられて気付くというやつですね。
どれくらいのサンプリング周波数、量子化をアップすればアナログチックになるのか、或いはそれでも無理なのか分かりませんが、私のような素人でも、これほど音の違いが分かるし、アナログの方が心地よかったというのは、アナログ回帰も頷けます。ただ、生まれた時から上と下の音が強調されたデジタルの音に慣れ親しんでいる方々には物足りなさみたいなものを感じてしまうんでしょうかねぇ。でも、おじさんはアナログの音が合うなぁ・・・・。
44.1KHzでデジタルにしてしまっていますし、20Hz~20kHzで切られてしまっていますので、厳密な違いとしては適切ではないかも知れませんが、比較できる音源を用意しました。ただ、再生環境によって聴き分けられない場合もありますので、保証の限りではありません。
「Morph The Cat」2曲目のH GANGのほんの一部分です。前半がデジタル、後半がアナログの音源からです。(約6.3MBあるWAVファイルです)
比較音源 H GANG - Donald Fagen(c) -
この音源ファイルの転載、売買等一切禁止いたします。
うまく再生できない場合は、QuickTime Player で再生してみてください。
アコースティックギター ― 2007年09月04日
楽器カテゴリ最初は「アコースティックギター」。これの魅力は様々でしょうが、やはり、年を重ねるほど音が変化しますし、木の色も変化してくるのが面白いですね。人はこれを「ギターを育てる」と言います。
でも、育てあげるまでに壊れてしまっては育てられません。
私はアコギを3本持っていて、そのうち2本はK.Yairi。もう、30年近く使っていますが、致命的なトラブルは発生していません。ネックの反りすら発生していない。ヤイリギター(K.yairi)の職人と話したとき、「良いギターは丈夫なギターであることが基本です。そうでないと、育つと言われる何十年も存在しえないでしょ。」と。私のK.Yairi は明らかに「鳴る」ギターになっていることが確認できています。
じゃぁ、「鳴る」ギターってどんななの?
これも人様々だと思いますが、私の目安は、弾いていて中低音が、バックの板やネックから振動として大きく伝わることと、特に中音より上の音が艶っぽい音でヌケが良くなる。もちろん、ボディーサイズや材によって違いはあると思いますが、おおむねこんなところじゃないんでしょうか?良い音のするギターは弾いていて気持ちイイですよね。
「アコースティックギター」ネタは、私の所蔵ギターを切り口に、広げてみようと思いますので、乞うご期待?
でも、育てあげるまでに壊れてしまっては育てられません。

私はアコギを3本持っていて、そのうち2本はK.Yairi。もう、30年近く使っていますが、致命的なトラブルは発生していません。ネックの反りすら発生していない。ヤイリギター(K.yairi)の職人と話したとき、「良いギターは丈夫なギターであることが基本です。そうでないと、育つと言われる何十年も存在しえないでしょ。」と。私のK.Yairi は明らかに「鳴る」ギターになっていることが確認できています。
じゃぁ、「鳴る」ギターってどんななの?
これも人様々だと思いますが、私の目安は、弾いていて中低音が、バックの板やネックから振動として大きく伝わることと、特に中音より上の音が艶っぽい音でヌケが良くなる。もちろん、ボディーサイズや材によって違いはあると思いますが、おおむねこんなところじゃないんでしょうか?良い音のするギターは弾いていて気持ちイイですよね。
「アコースティックギター」ネタは、私の所蔵ギターを切り口に、広げてみようと思いますので、乞うご期待?
K.Yairi YW-500R #1 ― 2007年09月07日
高校時代にイトーヨーカ堂の店頭で、たこ焼きやポップコーンを売るバイトで貯めた金で買った、79年製のK.Yairi YW-500R。どことなくたこ焼きソースの香りがするかな?
当時のメーカーのレギュラーモデルの多くは、型番ってそのまま定価でしたよね。このYW-500Rも、当時の定価が5万円でした(現行は105,000円)。ケース別売りだったので、実売はケース込みで4万円台中盤位で購入したように思います。
当時は、アコギメーカーもいくつかあって、中でも、YAMAHA、MORRIS、S-YAIRI、東海(キャッツアイ)、そしてK.Yairiのカタログをかき集め、結局、オールハンドメイドであることと、当時のアカ抜けないカタログに付いてきた冊子が、アコギの作りや材の重要性、扱いの基礎などを教えてくれる目からウロコの内容であったこと。そして、実際に弾き比べて弾きやすいし、はっきりした音を出すことが決め手となって、K.Yairi(以降、ヤイリギター)から選ぶことにしたのです。
何度か御茶ノ水に通い出会ったのが、YW-500R。ヘリンボーンのD-28コピーモデルのような風貌だけど、ボディバインディングはメイプル。トップはソリッドスプルース。サイド/バックはローズの合板。ネックはマホ。ブリッジとフィンガーボードはエボニー。何より、渋い見た目と、弾きやすいネック、良く通る比較的硬めの音が決め手となって購入。
以来、28年。殆ど弦は緩めることなく保管していますが、ネックの反りなどの致命的なトラブルは発生していません。ピックガードが剥がれてパフパフになったので、張り替えを96年頃にしまして、同時にピックアップも付けました。その後、3,4弦が微妙にビビるようになったので、ヤイリギターに相談し、04年にナットを交換。06年にフレットの擦り合わせを実施。
いずれもヤイリギターに送ったり、持ち込んだりしてリペアしていただきましたが、ここで驚きは、ヤイリギターの永久保証システム。上記のリペアでそれなりのお金を支払ったのはピックアップ取り付けのみ。他は、送料の負担はこっちだけど、材料費ぐらいで非常に微々たる物でした。まぁ、程度によりバラつきはあるようですが、基本的にこんなコストで良いの?という良心的な値段でリペアしていただけます。それも、細かい部分で確認が必要となれば、直接職人さんが電話して来てくれますので非常に安心して預けられます。但し自社製品のみです。当然、他社製は数倍以上のリペア費用がかかるようです。
多分、世界中捜しても、こんなアフターをしてくれるメーカーは無いでしょう。
ヤイリギターに工場見学に行った際、ちょっとだけ社長である矢入一男氏と話をさせていただくチャンスができて、「良いギターは永く使ってこそ、その良さが分かってくる。だから丈夫であることは重要。ウチのギターは伝統的な技術で職人が一本一本作っている。孫の代それ以上でも使えるぞ!わっはっは!(※明るい方なんです。)でも、永く使えば調子の悪くなることもあるから、リペアしながら永く使えるようにしてる。」というような内容のお話をしてくれました。売りっぱなしではないんです。その後も責任を持つということなんです。直感的にイイと思って付き合いだしたヤイリギターですが、その変わらぬ姿勢はユーザーにとっては感動モノです。
う~ん。ヤイリギターネタになってしまいました。YW-500Rの細部については次回、ご紹介しますね。


当時は、アコギメーカーもいくつかあって、中でも、YAMAHA、MORRIS、S-YAIRI、東海(キャッツアイ)、そしてK.Yairiのカタログをかき集め、結局、オールハンドメイドであることと、当時のアカ抜けないカタログに付いてきた冊子が、アコギの作りや材の重要性、扱いの基礎などを教えてくれる目からウロコの内容であったこと。そして、実際に弾き比べて弾きやすいし、はっきりした音を出すことが決め手となって、K.Yairi(以降、ヤイリギター)から選ぶことにしたのです。
何度か御茶ノ水に通い出会ったのが、YW-500R。ヘリンボーンのD-28コピーモデルのような風貌だけど、ボディバインディングはメイプル。トップはソリッドスプルース。サイド/バックはローズの合板。ネックはマホ。ブリッジとフィンガーボードはエボニー。何より、渋い見た目と、弾きやすいネック、良く通る比較的硬めの音が決め手となって購入。
以来、28年。殆ど弦は緩めることなく保管していますが、ネックの反りなどの致命的なトラブルは発生していません。ピックガードが剥がれてパフパフになったので、張り替えを96年頃にしまして、同時にピックアップも付けました。その後、3,4弦が微妙にビビるようになったので、ヤイリギターに相談し、04年にナットを交換。06年にフレットの擦り合わせを実施。

多分、世界中捜しても、こんなアフターをしてくれるメーカーは無いでしょう。
ヤイリギターに工場見学に行った際、ちょっとだけ社長である矢入一男氏と話をさせていただくチャンスができて、「良いギターは永く使ってこそ、その良さが分かってくる。だから丈夫であることは重要。ウチのギターは伝統的な技術で職人が一本一本作っている。孫の代それ以上でも使えるぞ!わっはっは!(※明るい方なんです。)でも、永く使えば調子の悪くなることもあるから、リペアしながら永く使えるようにしてる。」というような内容のお話をしてくれました。売りっぱなしではないんです。その後も責任を持つということなんです。直感的にイイと思って付き合いだしたヤイリギターですが、その変わらぬ姿勢はユーザーにとっては感動モノです。
う~ん。ヤイリギターネタになってしまいました。YW-500Rの細部については次回、ご紹介しますね。
K.Yairi YW-500R #2 ― 2007年09月08日
YW500Rは、ヤイリギターの当時(80年位)のラインナップでは、ローエンドモデルですが、バカにはできません。実にしっかり作っています。
まずは、スペックを書いておきます。
サイズ:ドレットノート
トップ材:スプルース単板
バック材:ローズウッド合板
サイド材:ローズウッド合板
ネック:マホガニー2P
ブリッジ:エボニー
指板:エボニー
バインディング:メイプル
パーフリング:ヘリンボーン
塗装:ポリウレタン
ペグ:ヤイリオリジナル(ゴトー製)
ピックアップ:PR-500(後付け)
まぁ、標準的なものです。
今回は、外観を見てみます。
製造当時は、まだ良い材が豊富にあったということで、5万円のモデルながら良い材が使われています。買った時からですが、トップのスプルースは、光の加減で金色に輝きます。良くは分かりませんがセルロースの結晶化からくるものなのでしょうか?木目は細かいのですが均一ではありません。この辺がローエンドモデルということかな?ただ、木目が細かいだけでは良いトップ材ではなく、張りが無いと良く響かないそうです。これは製品になってからでは分かりにくいですよね。塗装はウレタンですが、ややアメ色に着色されています。面白いことに、ウレタンでも色の変化はあるのですね。もっとも、板自身の色の変化でしょうけど。
バインディングは、メイプルです。残念ながらトラ目ではありませんが(当たり前か)、このアイボリー色のバインデイングで非常に渋い雰囲気を出してい
ます。ロゼットもヘリンボーンが入っています。考えてみると、このギターのボディは、ピックガード以外全て木なんですよね。今作ったらいくらになることやら・・・。残念ながら、現行のYW-500Rはセルバインディングになっているようですので、この時期のものは貴重だと思います。
ブリッジはご覧のように、浮くことも無く密着しています。ヤイリギターはネックのジョイント以外は
全て接着剤に「ニカワ」(動物の皮革や骨髄から作られる強力な糊)を使用しています。木の繊維に入り込み、互いを引き寄せ固着
する非常に強いものだそうです。また、熱を加えれば剥がれるので、たとえば指板を張り替えるなんて時は、アイロンをかければ簡単に剥がれるそうです。何とも合理的な先人の知恵です。
次は、ネック周りを見てみましょう。
ネックはダブテイル方式で接合されています。写真では分かりにくいですが、ヒール部分で分割接合されている2Pネックです。資源の有効利用から、この方法が良いのかもしれませんが、やっぱり、1Pネックの方が高級感があるのは否めませんな。
ネックは手削りです。ヤイリギターは今も、全ての機種をハンドメイドで作っています。当然ネックも全て手削りです。(音来、奏生は方法が違うと思います)
79年当時のモデルは、ミディアムゲージの使用も可能となっているため、現行機種に比べ少々厚いネックですが、
握りやすいので違和感はありません。厚いと言っても薄いネックの部類に入る握りの感じです。現行機種はライトゲージの仕様ですので、オベーションのように益々薄くなっていますね。先日ヤイリギターを訪問した際に教えてもらいました。
指板とボディの接合部です。フレットの末端部分も手に引っかからないようにしっかりヤスリの処理がされているのが分かります。大量生産品では、一応角度が付いているもののフレットは切りっぱなしのもので、手に引っかかるんですよね。この辺に違いがあるんですよ!こういった細かい配慮をしっかりやっているんです。ヤイリは。
後付けでピエゾピックアップを付けています。生音への影響は殆ど分かりません。このピックアップは各弦別々のサドルで拾います。素子は一体なので、アダマスのようにステレオにはなりません。プリアンプが、アルバレスのPR-500。イコライザの効き方がエグいです。とてもクリアな音を出しますね。大音量のバンドでも埋もれません。
取り付け時に誤ったのか、3弦と4弦の間のブリッジの削りが変ですよね。ご愛嬌です。
その他、各部の写真を載せておきます。さて、次回は、内部の様子をお見せします。
まずは、スペックを書いておきます。

トップ材:スプルース単板
バック材:ローズウッド合板
サイド材:ローズウッド合板
ネック:マホガニー2P
ブリッジ:エボニー
指板:エボニー
バインディング:メイプル
パーフリング:ヘリンボーン
塗装:ポリウレタン
ペグ:ヤイリオリジナル(ゴトー製)
ピックアップ:PR-500(後付け)
まぁ、標準的なものです。
今回は、外観を見てみます。


ブリッジはご覧のように、浮くことも無く密着しています。ヤイリギターはネックのジョイント以外は

次は、ネック周りを見てみましょう。

ネックは手削りです。ヤイリギターは今も、全ての機種をハンドメイドで作っています。当然ネックも全て手削りです。(音来、奏生は方法が違うと思います)
79年当時のモデルは、ミディアムゲージの使用も可能となっているため、現行機種に比べ少々厚いネックですが、

指板とボディの接合部です。フレットの末端部分も手に引っかからないようにしっかりヤスリの処理がされているのが分かります。大量生産品では、一応角度が付いているもののフレットは切りっぱなしのもので、手に引っかかるんですよね。この辺に違いがあるんですよ!こういった細かい配慮をしっかりやっているんです。ヤイリは。

取り付け時に誤ったのか、3弦と4弦の間のブリッジの削りが変ですよね。ご愛嬌です。
その他、各部の写真を載せておきます。さて、次回は、内部の様子をお見せします。



K.Yairi YW-500R #3 ― 2007年09月13日
今回は、YW-500Rの内部をご覧いただきます。デジカメのおかげで簡単に内部潜入できますね。
まずは、あまり見たことが無いと思いますが、サイド材であるローズウッド合板の断面です。プリアンプ取付口から見たものです。(もう片方のローズは隠れて見えていません)
合板は、ローズであれば「ローズ-異なる材-ローズ」というラミネートが普通だと思いますが、写真のように、ローズウッドは0.5mm位の薄さです。ここまで薄く裁断するのも結構大変だと思うのですが、木工技術の発達でできるのですね。むしろ、個人工房では合板自体を作ることが難しいと言います。ヤイリは、外部の製材工場にてラミネートしてもらっているそうです。
真ん中の材は、材の入手量などの理由で、昔はブナ、その後メイプル、現在はラワンということです。以前の書き込みで、樺を使用しているとのことでしたが、正しくは上記のようなものだそうです。ヤイリギターに再度確認いたしました。私の、このYW500Rの時期はブナかと思われます。
ブレイシングは、Xブレイスで、ノンスキャロップです。トラディショナルなものだと思います。フォワードシフトなのかどうなのか、測定していないので分かりません。このブレイスも、ネック同様手削りです。
ブリッジのつき板は何でしょう?マホガニーかな?高級機になるとローズウッドやハカランダが使われていますね。ローズウッドの方が音が締まるというようなことが言われていますが、比較したことが無いので私には分かりません。
・・・と思い、これまたヤイリに確認しましたところ、現在の機種ではメイプルを使用しているそうです。ローズの入手が難しくなっているので、同じような音にする材として、メイプルが良いらしく使用しているとのことです。
私のYW500Rもメイプルのようですが、木目はマホみたいですけどねぇ。
また、ブリッジのつき板で音は明らかに変わるそうです。どれ位変わるのか体感してみたいですねぇ。
その下の写真は、ボディ右下サイド、ピックアップのジャック取付部です。プリアンプ取付けで切り抜いたサイド材を使用してるのか分かりませんが、
補強されているのが分かります。
ブレイスの膠(にかわ)が随分豪快に塗られています。この辺がローエンドモデル?
加工前の合板を持たせてもらった事がありますが、意外と柔らかいのに驚きました。もっとも、大きいままでしたのでそう感じましたが、ギターに使用するサイズに裁断した状態では、しっかりしたものでした。 これを、曲げ加工や補強を施すことで、よりしっかりするのですね。
下の写真。右側がネックブロックです。細かいところですが、切り込みや仕上げが雑なのは仕方ないところか・・・。
押印されている番号は、和暦での製造番号なのかな?現行機は、ここにヤイリのマークが刻印されていると思います。
奥から突き出ているのはネック部分。これを見ると、ネックとボディの接合で力が加わっているのはヒール部分と、このネックブロックであることが良く分かります。
左側が、指板部分を真下から見た画像です。指板が隙間から見えます。穴が開いているのがサウンドホールですね。ヤイリのトラスロッドはサウンドホールから回す方式になっています。金属部がそれです。
内部まで見ると、どの辺でコストを抑えているかが分かりますね。各部の仕上げや使っている材に違いがあるように思います。もう一本ある、オールソリッドのDY28-12は少し様子が違います。こちらは後日紹介しますね。

合板は、ローズであれば「ローズ-異なる材-ローズ」というラミネートが普通だと思いますが、写真のように、ローズウッドは0.5mm位の薄さです。ここまで薄く裁断するのも結構大変だと思うのですが、木工技術の発達でできるのですね。むしろ、個人工房では合板自体を作ることが難しいと言います。ヤイリは、外部の製材工場にてラミネートしてもらっているそうです。

ブレイシングは、Xブレイスで、ノンスキャロップです。トラディショナルなものだと思います。フォワードシフトなのかどうなのか、測定していないので分かりません。このブレイスも、ネック同様手削りです。
ブリッジのつき板は何でしょう?マホガニーかな?高級機になるとローズウッドやハカランダが使われていますね。ローズウッドの方が音が締まるというようなことが言われていますが、比較したことが無いので私には分かりません。
・・・と思い、これまたヤイリに確認しましたところ、現在の機種ではメイプルを使用しているそうです。ローズの入手が難しくなっているので、同じような音にする材として、メイプルが良いらしく使用しているとのことです。
私のYW500Rもメイプルのようですが、木目はマホみたいですけどねぇ。
また、ブリッジのつき板で音は明らかに変わるそうです。どれ位変わるのか体感してみたいですねぇ。
その下の写真は、ボディ右下サイド、ピックアップのジャック取付部です。プリアンプ取付けで切り抜いたサイド材を使用してるのか分かりませんが、

ブレイスの膠(にかわ)が随分豪快に塗られています。この辺がローエンドモデル?
加工前の合板を持たせてもらった事がありますが、意外と柔らかいのに驚きました。もっとも、大きいままでしたのでそう感じましたが、ギターに使用するサイズに裁断した状態では、しっかりしたものでした。 これを、曲げ加工や補強を施すことで、よりしっかりするのですね。
下の写真。右側がネックブロックです。細かいところですが、切り込みや仕上げが雑なのは仕方ないところか・・・。


奥から突き出ているのはネック部分。これを見ると、ネックとボディの接合で力が加わっているのはヒール部分と、このネックブロックであることが良く分かります。
左側が、指板部分を真下から見た画像です。指板が隙間から見えます。穴が開いているのがサウンドホールですね。ヤイリのトラスロッドはサウンドホールから回す方式になっています。金属部がそれです。
内部まで見ると、どの辺でコストを抑えているかが分かりますね。各部の仕上げや使っている材に違いがあるように思います。もう一本ある、オールソリッドのDY28-12は少し様子が違います。こちらは後日紹介しますね。
メセニー・メルドー ― 2007年09月29日
「METHENY MEHLDAU QUARTET JAPAN TOUR 2007」。22日の茨城公演に行って来ました。まさか、隣の茨城に来るとは!

6列目ほぼ中央と良い席が取れて、これまでで一番至近距離でPatを観ることができました。Patの出演したライブはこれで8度目になりましたが、私の中では、2002年の「Speaking of Now Tour」を超える位のこれまでで最高のパフォーマンスでしたねぇ。非常にリラックスして聴けたし、観るというより聴くというライブでした。ですから、目を閉じている時間(寝ているのではないですよ!)が多かったです。
楽器の編成もシンプルですので、私の席では音響も大変良かったと思います。目を閉じると自宅のオーディオで聴いているような錯覚に陥り、

目を開けるとPatとBradが演奏しているという・・・。贅沢な時間を過ごしました。
東京公演のセットリストが公開されていますが、茨城公演は27日のものと同じ感じですね。「Say The Brother's Name」は絶対聴きたかったナンバーでした。アンコールの最後の最後でやってくれましたねぇ。完璧に昇天です。
また、Milton Nascimentoの「Vera Cruz」が出るとは思いませんでした。これも、Milton Nascimentoファンにはサプライズですね。 ※「Vera Cruz」は、アルバム 「Courage」
('69リリース)や
「Angelus」
('94リリース)などに収録されてます。「Angelus」では、Patも参加してますね。
前半のDuoの最後の曲非常に美しい「Make Peace」のあと少しで終わり、かなり目がウルウルという時に、キュ~ンという音と共にPAがダウン。生音しか聞こえない状況になりましたが、最後まで演奏。10分近く復旧できなかったかな?ちょうどカルテットに演奏が移るタイミングだったので、他のメンバーが位置に付き、ドラムのJeff Ballardのオフマイクソロで場を繋ぎ、オンマイクになったところで「A Night Away」の始まりという流れになりました。マシンが落ちるような音だったので、大事になるかな?と心配してましたが、何とか復旧です。
今回のライブで初めて見ましたが、Patのフルアコの向かって右にあるfホールに黒いモノが付いていて、シールドも2本刺さってるし・・「何かな?」と考えていると、ピックのアタック音やPatの息づかいが拾われていて、「コンデンサーマイクか」と謎が解けた訳です。ハムバッカーのボリュームを落とすと、このマイク入力だけになり、まさにアコースティックな音。マンザーいらずだな・・とも思えるほど。ストロークでこの音のみにする事が多かったですね。もちろん、ハムバッカーとミックスされた音も、アタックが乾いた音となって、非常にナチュラルな音に感じられ好印象でした。瞬間的に浮かんだのが、PMGの 「Still Life (Talking)」
の2曲目 So May It Secretly Begin でこの手法を使っているのでは?と思いました。
Bradのピアノは、タッチを弱く弾いているように見えましたねぇ。だけど、スタインウェイはこもらずにしっかり鳴っていました。改めてJazzLifeのインタビュー記事を読んでいたら「Patの音はダークトーンが多いので、いつもより音量を押さえ気味にすべきだと考えた・・・」というBradの言葉がありました。なるほど!バランスを取るための奏法なのかぁ!奥が深い!
ライブから1週間。まだ、余韻があります。何ともシアワセですなぁ。


東京公演のセットリストが公開されていますが、茨城公演は27日のものと同じ感じですね。「Say The Brother's Name」は絶対聴きたかったナンバーでした。アンコールの最後の最後でやってくれましたねぇ。完璧に昇天です。
また、Milton Nascimentoの「Vera Cruz」が出るとは思いませんでした。これも、Milton Nascimentoファンにはサプライズですね。 ※「Vera Cruz」は、アルバム 「Courage」
前半のDuoの最後の曲非常に美しい「Make Peace」のあと少しで終わり、かなり目がウルウルという時に、キュ~ンという音と共にPAがダウン。生音しか聞こえない状況になりましたが、最後まで演奏。10分近く復旧できなかったかな?ちょうどカルテットに演奏が移るタイミングだったので、他のメンバーが位置に付き、ドラムのJeff Ballardのオフマイクソロで場を繋ぎ、オンマイクになったところで「A Night Away」の始まりという流れになりました。マシンが落ちるような音だったので、大事になるかな?と心配してましたが、何とか復旧です。
今回のライブで初めて見ましたが、Patのフルアコの向かって右にあるfホールに黒いモノが付いていて、シールドも2本刺さってるし・・「何かな?」と考えていると、ピックのアタック音やPatの息づかいが拾われていて、「コンデンサーマイクか」と謎が解けた訳です。ハムバッカーのボリュームを落とすと、このマイク入力だけになり、まさにアコースティックな音。マンザーいらずだな・・とも思えるほど。ストロークでこの音のみにする事が多かったですね。もちろん、ハムバッカーとミックスされた音も、アタックが乾いた音となって、非常にナチュラルな音に感じられ好印象でした。瞬間的に浮かんだのが、PMGの 「Still Life (Talking)」
Bradのピアノは、タッチを弱く弾いているように見えましたねぇ。だけど、スタインウェイはこもらずにしっかり鳴っていました。改めてJazzLifeのインタビュー記事を読んでいたら「Patの音はダークトーンが多いので、いつもより音量を押さえ気味にすべきだと考えた・・・」というBradの言葉がありました。なるほど!バランスを取るための奏法なのかぁ!奥が深い!
ライブから1週間。まだ、余韻があります。何ともシアワセですなぁ。
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