Jeff Porcaro2007年07月28日

Jeff Porcaro(ジェフ ポーカロ)。38歳で逝ってしまったのは惜しい。 私のドラミングのベースはこの人の影響が大きいと思うんですが、じゃぁ、どの辺が影響されたかというと、ドロ臭いところ・・・とでも言いますか。

宇宙の騎士 高校時代(80年代初頭)からドラムを始めましたが、当時目に付くドラマーと言ったら、Steve Gadd やら Harvey Mason やら、日本では神保彰 などで、Steve Gadd が確立したルーディメントを応用し前面に出したドラミングが流行った時期でした。 もちろん Jeff Porcaro とはジャンルが違うので、ドラミングも違うのは当然ですが、そんな中、TOTOを聴いて、 Jeff Porcaro に触れて、まさに最初の印象は「ドロ臭い」ドラムだなぁ。でした。

だけど、何か引っかかる、気になるドラマーだったのです。 TOTOのデビューアルバム 「宇宙の騎士」 にある「Georgy Porgy」「Girl Goodbye」、今聴いてもカッコイイですし、「Hold the Line」は、「これがJeff Porcaroの音!」っていう象徴的な録音かなぁ・・。ドロ臭い感じがイイです。ストレートに聴ける。 TOTO IV~聖なる剣 曲に合ったドラム。出っ張り過ぎないドラムとでもいいますか・・・。チューニングもそういった感覚にさせる、カラっとした音ですよね。PAISTEを使っていたのもそういった趣向だったからなのか?

「TOTO IV~聖なる剣」 の「Rosanna」で叩いたハーフタイムシャッフルは有名ですね。彼があるドラム雑誌のインタビューで、影響を受けたドラマーにBernard Purdie を挙げていますが、頷けます。

The Baked potato Super Live! そして、CDで再発売されていたのですね。 「The Baked potato Super Live!」
81年の録音ですから、27歳でのプレィだそうです。考えてみると我々が耳にしている彼のプレィは若い年齢のものなんですが、彼のドラミングは既に完成されている感があります。
このアルバムはインストゥルメンタルで、Losの小さなライブハウス「The Baked Potato」でのライブ録音。KeyにGreg Mathieson( グレッグ マティソン)、BassにRobert 'Pops' Popwell、そして、GuitarがSteve Lukather。後にJeffもSteveも。演奏が雑でひどい!と言っているようですが、いやいや、確かにそのような部分もあるけど、このパワーは凄いです。一切オーバーダブしていないそうです。
で、ここで改めてJeff Porcaroの凄いグルーブを感じられます。下半身の据わったグルーブとでも言いますか・・・。Fillとかは、にわかにドロ臭いんだけど、知らず知らずのうちに、私が彼に惹かれていった理由は、こういうことだったんだなぁ。と再認識させられました。

当時はLPで購入していたんですが、再発CDはジャケットのデザインが違いますねぇ。

思慕(ワン・ウェイ・ハート) あと触れておきたいのは、キックですね。非常にパワーがあります。「The Baked potato Super Live!」でも、5曲目の I Don't Know での後半、ベースとのからみがありますが、ツインペダルばりの連打が聴けますし、Michael McDonald の 「思慕(ワン・ウェイ・ハート)」 にある「I Keep Forgettin' 」のフェードアウトしかかった時の32分音符のダブルキック。他の録音やライブでも随所に聴けますね。印象的です。邪魔になるときもあるけど・・。

これだけ若くして、無数のレコーディングやらセッションに参加してきたドラマーは、きっとJeff Porcaroだけではなかろうか・・と思います。合掌。

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