ひょんなことから琵琶をデザインすることに・・・2010年12月11日

ヤイリギターの小池さんが書かれている「46の日々」ブログでリリースされたので、こちらでもフォロー記事を書きます。
先日行ったヤイリギターで小池さんとお話をしていると、「琵琶のデザインで困っとるんよ・・・」と、相当お困りのご様子・・・。話を聞くと、社長(矢入一男氏)が、正倉院展で展示された「螺鈿紫檀五絃琵琶 (らでんしたんのごげんびわ)」に魅了されたらしく、社長の骨董品コレクション?の琵琶に飾りを施してくれ!という指令が飛んだそうなのです。その顛末は「46の日々」でご確認いただくとして・・・

そんな困り顔の小池さんを黙って見ている訳にはいきません。しばし考え、ちょっとイメージみたいなものが浮かびそうなので「デザイン位ならお手伝いできるかな?ちょっとお時間くださいやってみます!」と・・・
以前、アクセサリーの製作を始めた頃、螺鈿はちょっと研究していたので、モチーフになる柄は浮かんでいました。これをアレンジすれば何とかなるかな?と考えておりました。それが、重要文化財である 「牡丹唐草螺鈿箱」
モチーフも複雑ではないし、TreeOfLifeのような唐草柄ですし、ギター製作家にとってはとっつきやすいかな・・・と。

で、これを基にデザインしてみました。
牡丹唐草模様

バックの飾りです。ラウンドバックになっているので、結構気にしながら作りました。小池さんもその辺りを気にしていましたし。点線がありますが、これの外側はRがきつくなっているので、モチーフはあまり置かないようにしました。
そして、こういった楽器に施す飾りは意味が欲しいところで、一応考えながら作ったのです。下に蝶がいますが、これを上に向かって見ていくと、子宮~ウエストのくびれ~乳房と見えますでしょうか?女体を現しています。
蝶は世界中でいろいろな象徴とされています。繭から蝶に変わる「進化」とか、「永遠の絆」「魂」などなど。このデザインでは、母親からこの世に送り出されたものとして下側の蝶を配置しました。上の2匹は男女を現し、夫婦を意味させています。「夫婦円満」「子宝・安産」といったご利益がある琵琶になって欲しいという願いを込めています。

これを基に、あの小池さんが飾りを製作されます。思わぬ事にコラボの実現です。嬉しいですねぇ。
トップやヘッドなどのデザインも始めます。完成はず~っと先です。たまに行っていろいろお話ししながら、またアイディアを膨らませましょうかね!

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