黒蝶貝イイです!2011年11月15日

黒真珠の母貝である黒蝶貝(くろちょうがい)。
今年作ったbyKen#74のパーフリングとロゼッタは、この黒蝶貝を全面的に使用しました。始めから黒蝶を使うことを念頭にデザインしてきたのですが、今までこんなに黒蝶を使ったギターは見たことがありませんでした。こんなに魅惑的な輝きをする貝なのに、皆さんお好みじゃないのかな?何か問題でもあるのかな?と不安を抱えつつ#74の完成を待っていたものです。大人な雰囲気のギターが出来たときは嬉しかったです・・・

で、黒蝶ファン?としては、もっと皆さんに黒蝶貝を知っていただいて、新しいデザインのギター製作にチャレンジいただきたいですねぇ・・・。
今回は、少しだけ黒蝶貝を紹介します。

まず、私の黒蝶貝との出会いですが、2007年に家族旅行で行った石垣島にある琉球真珠で見たのが出会いです。お土産に買ったキーホルダーのこの輝きに魅せられました。
確か\500のキーホルダー

裏側というか内側はこんなです。
確か\500のキーホルダー

まだ、この頃は、ギターをオーダーしようなんて考えてなかったのです。
後にギターのオーダーを考えた時に、この貝をいつかは使いたいという漠然とした思いが芽生えたのでした。ちょうど、友人のzzox氏が石垣に行っていたので、黒蝶貝を買ってきてくれ!と頼んで、お土産にくれたのが、こちら。
茶色っぽいのは、白蝶貝(しろちょうがい)。白っぽい真珠の母貝。黒っぽいのが黒蝶貝です。
原貝です

内側はこんな感じです。黒蝶の方が黒っぽい色をしています。真珠の表面にある輝きの素、真珠層の輝きが綺麗です。
内側です

これを磨いていきます。ディスクサンダーやらベルトサンダーやらしっかりマスクをして、粉まみれになって磨いていくのです。結構大変です。
で、磨き終わると表はこんな感じ。
表です

アバロンとは明らかに異なる輝きです。緑、青、ピンクと渋い色合いが良いです。
内側は、こんな感じ。
内側です

通常は、こちら側を更に磨いて使うと思いますが、表側も十分面白い輝きをしていますので、どちらも使えると思います。
黒蝶の特徴が出るのが周辺部です。限られた部位です。怪しい感じの色合いが非常に魅力的ですね。
これらを使った完成品がこちら。いろいろな表情が見られます。綺麗です!
これらを使うと・・・


日本の黒蝶貝は15cm前後の大きさで、白蝶貝などと比べると小さい貝です。ギター用に使える部分となると、非常に限られると思います。養殖されているとは言え、歩留まりの良くない貝ではないのかなぁ?
タヒチ産のやつは結構大きくて厚いやつがあるようですが・・・。
石垣に行ったら、大量に仕入れてこよう!


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