ペグつまみ自作~蒔絵!2011年07月17日

ヤイリの小池さんから、「社長が象牙で作ってくれ!」と・・・
そら緊張しますぜ。天下の矢入一男氏からのオーダーというか、お試し?というか・・・頑張らせていただきます!ということで約2ヶ月かけてサンプルが完成しました。
デザインはいろいろとやり取りしましたが、以前から作ってみたかった蒔絵でやらせていただくことになりました・・・が、蒔絵自体どうやって描くのかさっぱり判っていない。
佐々木英 著「漆芸の伝統技法」なる書籍を読みながら、各種漆を揃え、筆を揃え、金粉を身にまとい・・・じゃなく(汗)

そうこうしていると、ヤイリから象牙が送られてきました。早速整形して、蒔絵を描き始めます。いろいろ試行錯誤して、ようやく形にしたのがこちら。
蒔絵


蒔絵


超アップなのでアラが目立つ感じに見えますが、通常の視野では綺麗に見えます。下地が象牙で、その白さを保たなければならないので、通常の蒔絵の技法、特に仕上げの漆が全体に塗れないのが悩みどころでした。金粉が剥れないように「粉固め(ふんがため)」と言うのを施しますが、これも試行錯誤でした。

昨日、ヤイリに行って社長に「合格」をいただき、これで1セット分の作成が始まります。本当は楽器フェア向けだったのですが、ヤイリは出展しないので、別途作る展示用のギターに装着予定ということですが・・・。

しかし、漆という塗料は凄いです。その強度や質感!先人の知恵は凄い!

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