メセニー・メルドー2007年09月29日

「METHENY MEHLDAU QUARTET JAPAN TOUR 2007」。22日の茨城公演に行って来ました。まさか、隣の茨城に来るとは!
メセニー・メルドー 6列目ほぼ中央と良い席が取れて、これまでで一番至近距離でPatを観ることができました。Patの出演したライブはこれで8度目になりましたが、私の中では、2002年の「Speaking of Now Tour」を超える位のこれまでで最高のパフォーマンスでしたねぇ。非常にリラックスして聴けたし、観るというより聴くというライブでした。ですから、目を閉じている時間(寝ているのではないですよ!)が多かったです。 楽器の編成もシンプルですので、私の席では音響も大変良かったと思います。目を閉じると自宅のオーディオで聴いているような錯覚に陥り、 カルテット 目を開けるとPatとBradが演奏しているという・・・。贅沢な時間を過ごしました。
東京公演のセットリストが公開されていますが、茨城公演は27日のものと同じ感じですね。「Say The Brother's Name」は絶対聴きたかったナンバーでした。アンコールの最後の最後でやってくれましたねぇ。完璧に昇天です。
また、Milton Nascimentoの「Vera Cruz」が出るとは思いませんでした。これも、Milton Nascimentoファンにはサプライズですね。 ※「Vera Cruz」は、アルバム 「Courage」 ('69リリース)や 「Angelus」 ('94リリース)などに収録されてます。「Angelus」では、Patも参加してますね。

前半のDuoの最後の曲非常に美しい「Make Peace」のあと少しで終わり、かなり目がウルウルという時に、キュ~ンという音と共にPAがダウン。生音しか聞こえない状況になりましたが、最後まで演奏。10分近く復旧できなかったかな?ちょうどカルテットに演奏が移るタイミングだったので、他のメンバーが位置に付き、ドラムのJeff Ballardのオフマイクソロで場を繋ぎ、オンマイクになったところで「A Night Away」の始まりという流れになりました。マシンが落ちるような音だったので、大事になるかな?と心配してましたが、何とか復旧です。

今回のライブで初めて見ましたが、Patのフルアコの向かって右にあるfホールに黒いモノが付いていて、シールドも2本刺さってるし・・「何かな?」と考えていると、ピックのアタック音やPatの息づかいが拾われていて、「コンデンサーマイクか」と謎が解けた訳です。ハムバッカーのボリュームを落とすと、このマイク入力だけになり、まさにアコースティックな音。マンザーいらずだな・・とも思えるほど。ストロークでこの音のみにする事が多かったですね。もちろん、ハムバッカーとミックスされた音も、アタックが乾いた音となって、非常にナチュラルな音に感じられ好印象でした。瞬間的に浮かんだのが、PMGの 「Still Life (Talking)」の2曲目 So May It Secretly Begin でこの手法を使っているのでは?と思いました。

Bradのピアノは、タッチを弱く弾いているように見えましたねぇ。だけど、スタインウェイはこもらずにしっかり鳴っていました。改めてJazzLifeのインタビュー記事を読んでいたら「Patの音はダークトーンが多いので、いつもより音量を押さえ気味にすべきだと考えた・・・」というBradの言葉がありました。なるほど!バランスを取るための奏法なのかぁ!奥が深い!

ライブから1週間。まだ、余韻があります。何ともシアワセですなぁ。
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