PAT METHENY THE ORCHESTRION JAPAN TOUR 20102010年06月13日

東京はすみだトリフォニーホールでした
行ってきました!「PAT METHENY THE ORCHESTRION JAPAN TOUR 2010」。
アンコールが確か3回のジャスト3時間のライブでした。
始めの30~40分はギターだけの演奏、マンザーのナイロンでのメドレー、バリトンでの「Make Peace」、ピカソと各1曲づつ。バリトンの音がギラギラし過ぎていて、ベースの音圧も今ひとつ・・・ホールの大きさで抑えたかな?
その後、「Mr.フィンガーシンバル」君だけのORCHESTRIONに始まり、フルオーケストレーションへと展開されました。

2月に同タイトルのCDについてコメントしていますが同じ印象です。アンコールでやった最後の2曲「Sueño con México」「Dream of the Return」が無かったら、多分怒って帰るところでした。
やはり、ドラムです。このライヴで改めて学びました。ドラムとベースは、その曲のグルーヴやダイナミズムを決定付ける重要なパートであるのだと。このブログでも記事にした、PMGのドラムがワーティコからサンチェスに代わったJapanTourで演奏された「The First Circle」のグルーヴが、全く異質なものになってしまい違和感を覚えたこと・・・
それほどまでにドラムは微妙なニュアンスを表現するのだと。

ORCHESTRIONは、MIDIインターフェイスで生楽器を鳴らします。生楽器に設置された実際に演奏するデバイスが今回の目玉の一つなのでしょう。見た感じベロシティの強弱の幅はそれほど無いように思えました。なので、シンバルレガートも単調になっているし、致命的は、ハイハットがクローズしか音が出せていない。しかも、毎曲クリックのようにオンビートでしかも大きな音でスティックで「チッチッ・・・」とやられてしまっては、グルーヴも何もあったものでは無いです。
スネアもヌケてない音で、スナッピーを効かせるチューニングなら少しは良かったかもしれません。タムのフィルも無い。「何とかならんのか!」と思われたドラマー/ベーシストの方々は多かったことと思います。フラストレーションが溜まるライヴでしたねぇ。
でも、アイバニーズのフルアコの音は大変良かった。あぁでも、何年か前からfホールにECMがマウントされていて生音も拾うようになっているんですが、アタック音とか乾いたクリアな音を拾って、それはそれで良い効果があるのですが、往年のES-175時代の音ってありますでしょ?あの頃の曲はあの頃の音で聴きたいんですよ。ECM抜きで。そんなワガママなファンもいるんです。

同行した、kanaさんの旦那と帰り道「全ての曲がのぺっとした感じでしたね・・・」と旦那さん。これが全てを言い当てているのです。
新しい試みであることは十分判っていて、見せるライヴであるということも判っているのだけど、聴かせるという面では不完全でした。リズム隊の出来は45点です。(おぉ辛口セルジオ並み!)

冒頭で書いたアンコール。最後の2曲で何とか皮一枚・・・です。
でも、「Sueño con México」をやったのは象徴的でした。初のソロアルバムであって、オーバーダブで作られた「New Chautauqua」からの曲。30年前のこの曲をORCHESTRIONで演奏するというのはある意味感慨深いですね。

随分辛口でしたが、それでもパットファンであることには変わりは無いし、ある意味?これだけ熱くしてくれる存在にいつも感謝です!

終演後の写真撮影はOKというので、大勢の撮影隊をかき分け撮ってきました!
ほぼ全景
後ろのパイプオルガンは違います。この上手側にもう一台YAMAHAのMIDIグランドがあります。右下に立てかけてあるのがアイバニーズのPM。イイ音出してました。シールドが2本出ています。マグとECM?

下手より
左右にはBOSEの L1™ Compact systemが何台か並んでました。モニター兼用でしょうか?ホールを鳴らすのは別のスピーカーですよ。当然ながら。
テクニカルエンジニアのCarolyn Chrzanさんが持っているのがマンザーのナイロン。今回の発見はバックがラウンドになっていること!以前はOvation1763がメインでした。ナイロンとラウンドバックに拘りがあるように感じます。

上手側
キャロラインさんが運んでるのが、「Sueño con México」で使ったGuildのD-35。以前はマグがマウントされていたと思うのですが、それは無く、音はトップ貼り付けのピエゾの音でした。足元の大きなペダルがムーグのペダルで、これがメインのコントローラーのように見えました。

GRなど
青いのがGR300のコントローラー。年季入ってます!1曲だけ使いました。この男性の後ろに、ラックがありまして・・・
Effects
上から、お馴染みデジテックのプリアンプ、GSP2101。t.c. electronicのM2000とおぼしきエフェクターが2台。currentとnewと書いたテープが貼ってあった。グライコ、Nady GEQ130が1台。GALLIEN-KRUEGER のベースアンプ、200RCBが1台。QSCのパワーアンプ、PLX1804が2台。と見えましたが・・・

次はグループで来てくれ!


コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://nekomanma.asablo.jp/blog/2010/06/13/5158806/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。

  ブログ内検索:
Loading