楽器フェア20092009年11月08日

2年に一度開催の楽器フェアに行って来ました。パシフィコ横浜。
大きな目的は2つ。ヤイリギターを覗くことと、復活したRhodesPianoを体感すること。

中華街で昼食を摂った後会場へ。
出展者は予め確認してましたが、少ないですな・・・不況は影響しているようです。打楽器系が少ないのが、元々ドラマーの私にとっては寂しい限り・・・。ヤマハのブースも何だか元気無かったし。

そんな中、ヤイリさんはアコギブースでは一番の元気良さ!さすがですよ。

ヤイリブース
このバリエーションの多彩さは、他社には見られないものです。道前さんが受付してました。マスクして・・・
差し入れをお渡しして、ひとまずサクっと見させてもらいました。

ヤイリ CustomShop
CustomShop製。リラが異彩を放ってます。真ん中の象牙を使ったサファリギター?勝手に呼んでますが・・・。指板のインレイがジャングル大帝です(笑)。完成前の状態を小池さんに見せていただきましたが、非常に細かいインレイです。貝だけでなく、石系も使っているそうです。
そして、一番右が道前さんのハカ。人が多かったし、会場全体がうるさいので試奏しませんでした。またヤイリにお邪魔した時にゆっくり弾かせてもらいます。

ヤイリ by NIWA
この島の裏に回ると、丹羽さんの作品が並んでます。木工の精細さは相変わらず綺麗です。フィンガースタイルを意識したモデルだと思います。モデル名が「NF-Madagascar」。NFってボディはヤイリにありましたっけ?新しいボディシェイプかもしれません。サイド/バックはマダガスカルローズウッドでしょうかねぇ。あの、ハカと似た?杢の。
私好みのデザインとしては、ポジションは無しで、ブリッジとかにある☆はいらないかな・・・

ヤイリ by NIWA
このギター。サドルが独立してます。こちらも試奏しませんでしたが、各弦の分離が良いのでしょうか?これも、静かな所で試したいですね。ヤイリで是非弾かせていただきたい!ラベルがCustomShop向けなのかな?新しいデザインになってました。

小池さんとも再会できて、ご挨拶がてら雑談させていただきました。あのような雑踏?の中ですと何だか落ち着かないですね。やっぱり、ヤイリの工房でゆっくりお話するのが良いです!


さて、もうひとつの目的。25年ぶりに復活した、RhodesPiano(ローズピアノ)!
RhodesPianoについては、Wikiなどで調べていただくことにして・・・
私がキーボードに興味が沸いたきっかけが、このRhodesPianoの音色だったのです。
Rhodesは、1987年にRolandがその商標権を獲得して、Rhodes Mark60や80はデジタル音源となって、往年のオリジナルRhodesではなくなってしまいました。確かに良くサンプリングされてはいたものの、打鍵によって微妙に変化するアタック音や歪み具合は再現しきれていませんでしたねぇ。内部の錆び具合や調整で個体差が微妙にあるものなので当たり前ですが・・・。
1997年にRhodes社が再び商標権を獲得して、現在に至ります。そして、80年代前半までに採用されていた音源機構を再現して、プリアンプの改良やMIDI対応などもプラスした3モデルを、Mark7として復活したのです。日本は今年の9月から販売開始しています。

Rhodes Mark7

Rhodes Mark7

Rhodes Mark7
内部をこんな間近で見たのは始めてでした。音叉のようなものを打撃して音を出すのです。強く打鍵すると、あの金属的なアタックが聴かれるのも、ロングトーンであるのも、あのコロコロした高音も、この音源機構だから出るのです。
そして、トレモロパン機能によって、ステレオで左右に振られる感じは、もう、リチャード・ティーになりきれます。
MK1ほどではないけど、深く打たないと鳴らないキーボードタッチは健在だし、これまで楽器屋でたま~に置いてある、ボロボロのスーツケースを弾かせてもらって、いいなぁ~と思っていましたが、ピカピカのMark7を弾かせてもらって「これを待っていたミュージシャンは多かろう」と思いました。
オルガンタッチに慣れた人には鳴らしにくいピアノかもしれません。でも、サンプリング音源とは明らかに違う。
実際に、ジョー・サンプルはツアーで使い出すようですね。ごもっとも!

Rhodes社のオフィシャルページ


そんな楽器フェア2009でした。全体的には元気なかったなぁ~
あぁ、川上ギターも出展してました。弾きませんでしたが。

サドル交換2009年11月21日

YD-Customのサドルを、象牙から牛骨に交換しました。
もう少し明るい音にしたかったのと、弦高がチョット低過ぎだったので・・・。
で、どうせ交換するなら、作ってみようということで、ガリガリしてみました。
サドル削りだし

牛骨も、無漂白のものの方が堅いらしいし、オイルを染み込ませてあるようなので、弦の滑りも良くなって、チューニングがスムーズになるかな?・・・ということで、無漂白のブランクを、大和マークから購入。念のため、漂白したものも購入しました。下の写真は、上から、象牙、牛骨漂白、牛骨無漂白。今回は、一番下の無漂白で作成しました。
3種の素材

手前が無漂白牛骨、奥が漂白牛骨。
手前が無漂白

今回、弦の当たるエッジはやや鋭角にして、点接点になるようにしています。イントネーターで計測するのが本当なのでしょうが持ってません!交換前のモノに合わせてエッジの位置は出しました。
音の変化ですが、明るくなりました。6弦の輪郭も以前よりハッキリしています。明らかに変わりました。重要なパーツなのですね。再認識です。
いい感じです

こうなると、ナットのチューニングも挑戦したくなりますね・・・。zzoxさん!ナットファイル貸してちょ~だい!(汗)

象牙と牛骨・・・音の違い2009年11月28日

象牙と牛骨(無漂白)のサドル とても分かりにくいかもしれませんが、サドルの違いでどれだけ音が違うのか、録音してみました。
きっと、多くの方は「違わね~じゃん!」と言われるかもしれませんが、弾いている方は結構な差を感じています。まぁ、聴いてみてください。
ギターはYD-Customです。音源を載せるのは始めてです。録音はマイクを立てただけのノンエフェクトです。フラットピッキングで、懐かしい曲のイントロです。きっと10年ぶり位に弾きました(汗)
PCの傍なので、ノイズが乗っていますが許してください。

予めお断りしておきますが、全ての牛骨と象牙がこのような違いが出るのかどうかは判りません。あくまで、私が持っているものでは、これだけの差がある・・・と言うことです。エッジの出し方とか、象牙・牛骨自体の品質のバラツキ、ギターとの相性などなど一概には言えません。
また、再生環境で違いが聴き取れないこともあると思いますが、ご了承ください。

◆牛骨(無漂白)の音(MP3:約782KB)

◆象牙の音(MP3:約803KB)

良くわからないと思うので、顕著な部分の比較音源を載せます。
前半が「牛骨」。後半が「象牙」です。短い音源なので、何回か繰り返して比較してください。コードDの時の1弦の違いが顕著です。同じように弾いていますし、押さえもしっかり押さえています。
◆2つの比較の音(MP3:約191KB)

プレーン弦のヌケに違いがあると思います。私の好みは牛骨の方ですね。明るくなったという印象はこの辺が影響しているのかも知れませんね。でも、巻弦の倍音は象牙の方がリッチな感じがします・・・。う~ん悩む!

【使用機材】
ギター:K.Yairi YD-Custom(シトカ+マホガニー)
弦:D'Addario EXP17(交換後1週間)
マイク:安物のダイナミックマイク
レコーディング:E-MU 0404、Cubase LE
フラットピッキングです。
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