YD-Custom 2nd 3ヶ月経ちましたが2008年12月07日

YD-Custom 2nd top 再製作YD-Custom も手元に来て3ヶ月が経とうとしています。
音は大変満足した鳴りをしています。まだまだ、硬さはありますが、バランスは良いと思っています。サスティン、倍音共に豊富です。むしろ響きすぎるくらいですが・・・・。1stはバランスが悪かったので、小池さんに相談してガリガリしてもらいましたが、2ndはまったくその必要はありません。1年後、3年後・・・どうなるかが本当に楽しみでもあります。

YD-Custom 2nd back ひとつだけ。ネックが若干順反り気味になっているので、近々に見てもらおうと思います。「1年くらいはネックは暴れるから」と丹羽さんに言われているので、手遅れにならないように相談します。

それにしても、このトップのシトカスプルースの杢にはゾクゾクしてしまいます。セルロースの結晶化なのか判りませんが、トップ全体がキラキラ輝く様は見ていて飽きない美しさがあります。小池さんの言うところの「ギラギラ」です。バックのホンジュラスマホガニーも同様です。太陽光での撮影ですが、本当に綺麗だなぁ・・・なんて・・・。杢好きの私には、この上ないオカズ?です(^_^;
興味の無い方には「何がいいんだか・・」でしょうが!ハハハ!

Upojenie~Pat Metheny & Anna Maria Jopek2008年12月19日

Upojenie ポーランドのシンガーAnna Maria Jopek (アンナ・マリア・ヨペックで良いのかな?読みは。以降AMJ)とPatMethenyのコラボであるこのアルバム「Upojenie」は、Pat Methenyの楽曲をメインに、AMJがヴォーカルで歌い上げているものです。Patもプロデュースし、本人もギターを演奏しています。2002年にリリースしていますが知らなかった!今年再リリースされたのを購入。

で、どうか?というと、良い!です。まず、1曲目の「CICHY ZAPADA ZMROK」が、ピカソギター(42弦ギター)(←リンクはPatのアコギを製作しているカナダのリンダ・マンザーのサイトで、なんとこの曲のAMJのライブ映像も見られます)このギターとAMJのヴォーカルなんですが、やられました。ピカソはライブでも何回か聴いていますが、この曲で本領発揮って感じです、非常に叙情的な音を奏でています。もちろんAMJのヴォーカルも気だるい感じの声が私には合っています。
Patの曲もヴォーカルで唄われるとまた違ったフレーバーになります。2曲目の「So It May Secretly Begin」はStill Lifeの2曲目で、私のお気に入りの曲。これを選曲するあたりが、かなり好印象です。その他「Are you going with me?」「Farmer's Trust」などライブでは定番のナンバーも歌い上げています。全曲Patのギターも、ふんだんに聴けるアルバムです。使用しているギターも総動員で。
AMJのヴォーカルはポーランド語で、響きが独特なところも新鮮です。

英訳されたライナーノーツを読み進めると、
Haiku by Izumi Shikibu inspired Biel:
If the man I want for
Comes now - what will I do?
This morning the garden in the snow.
So berutiful without a trace of footsteps.
とAMJ。これは、平安時代中期の歌人「和泉式部」の俳句ではなく和歌。
「待つ人のいまもきたらばいかがせむふままくをしき庭の雪かな」
待ちわびているあの方が、たった今おいでになったら、どうしたらよかろうか、と思うほど、たとえ恋しいあの方でもふみつけてほしくないような庭の雪のたたずまいなのだ、という意。

このアルバムの3曲目にある「BIEL」。英訳で「Whiteness」。
ポーランドでは日本語がブームのようだけど、和泉式部の歌に反応するとは、なるほど、何故Patのこれらの曲が選曲されたか、その感性が伺えるような感じがします。

小池マジック?ふたたび・・・・2008年12月27日

YD-Custom 2nd YD-CUSTOMのネックがやや順反りしてきたのと、ボトム部分のバインディング塗装がちょっと剥がれて、手に当たる感じが気になっていたので(多分どこかに擦ってしまったのでしょう)、ヤイリギターにリペアに出しました。3ヶ月ぶりの里帰りです。ついでに、全体的な調整もお願いしておきました。
ヤイリでは基本的に松尾さんがリペア窓口で、ご本人が作業されますので、早速、松尾さんに電話し了解を得てクロネコで送りました。塗装は小池さんが担当したので、塗装剥げのリペアは小池さんにお願いしたい旨、レターに書いておいたら「全て小池にやってもらいますね。」という電話が入りました。

ということで、小池さんに調整してもらった我愛機が、2週間ほどの里帰りから帰って参りました。
ネックはバッチリまっすぐですし、塗装も綺麗になってる・・・・・さて、音を出すか・・・・・・と!驚いたのは、その出音です。抜けが良くなっている!薄皮を剥いだような感覚とでもいいますか・・・。どんな調整をされたのか分かりませんが、明らかに変わっています。弦は交換されていないので、疑う余地もありません。イヤイヤ、小池さん恐るべしです。調整でこれほど変わるというのも、また驚きですし。
これほどやってもらえて・・・このコストというのも凄い(ゼロなわけですが・・・)。ヤイリも毎度の事ながら恐るべし!そして感謝です!

YD-Custom 夏目凹んでますな・・・・2008年12月28日

YD-Custom 2nd 夏目 タイトル・・・イマイチ何の事やら判らないですよね。でも、知っている方には判るのです!今回は(も)そんなネタです。
以前の書き込みで、YD-Custom 1st のトップが「湿気ってるねぇ~」とヤイリギターの小池さんに言われて以来、店に置いてあるギターにもそんな所に目が行ってしまい、変な見方をしているオッサンだなぁと店員のお兄ちゃんは思っているはず。
その見分け方が、柾目で挽かれたスプルースの「夏目」部分。詳しくは、以前の書き込みを見ていただくとして・・・。
YD-Custom 2ndの夏目部分を見てみると・・・・凹んでますがな!まぁ、今の時期、湿度も低いので余計そのようになるとは思います。でも、9月の納品直後から凹んでましたので、まぁ、材の乾燥状態は良いのかも知れません。それと、小池さんの塗装技術に拠るところもあると思われます。大きな違いは研ぎだと私は考えています。下塗りの状態で、乾燥させてはペーパーで研いでいる(削っている)と聞きますので、その研ぎで、夏目が膨らんでいても削られてしまうのではないかと・・・・。あくまで勝手な想像ですが・・・。
小池さんの塗装面は薄いのは確かですが、トップ面は非常に平滑で地肌が透き通るような奥行き感があるのです。これも研ぎによるものだと思います。これは、1stのラインカスタムには見られませんでした。当然ラインでも研ぎはやっているはずですが、小池さんの塗装は確かに違います。あくまで想像です。確証はありませんが・・・。美しいのは確かです。
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