1年ぶりの函館2008年06月01日

函館どつく 仕事で、約1年ぶりの函館でした。
ホテルのチェックインを済まして、部屋に向かう途中で夕暮れの函館どつく(ドック)が目に入りました。30数年前、大型船建造のために作られた大型のクレーンは、今は稼動していません。函館のランドマーク的存在ですね。ですが、1993年の北海道南西沖地震の際にレールが破損し、倒壊の危険性が出てきたとして、撤去の方針が固まったようですね。

仕事での北海道入りが殆どですので、優雅に観光はできない状況ですが、札幌同様、夜は街に繰り出すのが唯一の救いとでも言いますか・・・。
函館には一軒行きつけの居酒屋ができましたが、駅からちょっと距離がありますし、今回は翌日の朝が早い出発なので、以前一度だけ行ったホテル近くの小さな居酒屋でツブ貝の刺身などをつまんで、静かな函館の夜は更けていきました。

函館ラーメンのおいしい滋養軒 シメは、函館ラーメン。この透き通ったトリガラベースの塩スープは何度食べても飽きませんねぇ。(写真撮るの忘れましたが)しかも安いです。だいたいどの店でも1杯450円~500円ですから。
私は、この日行った居酒屋のママに以前教えてもらった、松風町の「滋養軒」がお気に入りです。スープは鳥臭くなく、あっさりした中にも旨さが広がる感じで、私好みです。ネットで良く目にする店では、ガラを出す時の温度が高いのでしょうか?少々濁り気味で匂いがキツく、私は二度と行っていません。その点、「滋養軒」は丁寧に作っているように感じます。何度か行きましたが裏切りません。他の中華系メニューもあります。

函館に来るたびに感じるのが、駅前の寂れようです。また空き地が増えたように思います。夜の中心は五稜郭方面に移ったと聞いていましたが、そこもあまり人は多くないと。その割には駅前周辺にホテルができたりと、どう考えても通年で営業できるだけの人は来ていないように思います。新幹線も、現函館駅はルートに入っていないようですし、益々函館駅前は寂しくなってしまうのでしょうか?まぁ、北海道では札幌一極集中ですから、第二の都市旭川も同じようではあります。函館の地元の人は市政の方向性がはっきりしていないと。市民は観光でしか生き残れないと見切っているのに、市は中途半端な企業誘致などをしているように見えると、酒場で隣り合った方々が、異口同音におっしゃっているのが、どうも、函館に限らずこの北の大地の苦悩の一端のように思えます。

でも、北海道って人も自然も食も非常に魅力的です。多くの知り合いができたから余計思い入れは強いですが。
そして、アイヌの文化を触れられる地でもあります。聞き慣れない地名はその名残です。近代文明では炭鉱が象徴的です。深く調べ始めるといろいろ考えさせられます。
これから北海道は観光シーズンです。観光地だけを巡るだけではなくて、どこか一箇所だけでも北の大地の歴史が感じられる場所に行かれると、ちょっと違った視点から北海道と自分の意外な繋がりが見えて来るかも知れません。
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